春秋繁露 / 『春秋繁露』威德所生第七十九・喜怒の前に心を整える
我雖有所愉而喜、必先和心以求其當、然後發慶賞以立其德;雖有所忿而怒、必先平心以求其政、然後發刑罰以立其威、能常若是者、謂之天德、行天德者、謂之聖人。
新字:我雖有所愉而喜、必先和心以求其当、然後発慶賞以立其徳;雖有所忿而怒、必先平心以求其政、然後発刑罰以立其威、能常若是者、謂之天徳、行天徳者、謂之聖人。
書き下し
我、愉しむ所有りて喜ぶと雖も、必ず先ず心を和らげて以て其の当たるを求め、然る後に慶賞を発して以て其の徳を立つ。忿る所有りて怒ると雖も、必ず先ず心を平らかにして以て其の正を求め、然る後に刑罰を発して以て其の威を立つ。能く常に是くの若き者、之を天徳と謂い、天徳を行う者、之を聖人と謂う。
現代語訳
自分に愉快なことがあって喜んだとしても、必ず先に心を和らげて、それが適切かを確かめてから、褒賞を出して徳を立てます。腹の立つことがあって怒ったとしても、必ず先に心を平らかにして、それが正しいかを確かめてから、刑罰を出して威厳を立てます。いつもこのようにできる人を、天の徳といい、天の徳を行う人を聖人といいます。
解説
喜んでいても怒っていても、先に心を和らげ平らかにしてから、褒美や罰を出せと説きます。『春秋繁露』は前漢の董仲舒に帰される書で、春夏秋冬の和・徳・平・威を人君の喜怒になぞらえる文脈の中にあります。四季との対応は当時の見立てですが、感情が動いた直後に評価や処分を決めず、一拍置いて妥当かを確かめる習慣は、現代の管理職にも実践しやすい指針です。結論を急がない姿勢が信頼を守ります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
和心平心慶賞刑罰威徳聖人
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