春秋繁露 / 『春秋繁露』王道通三第四十四・君主は喜怒を時に合わせて出す
然則人主之好惡喜怒、乃天之暖清寒暑也、不可不審其處而出也、當暑而寒、當寒而暑、必為惡歲矣;人主當喜而怒、當怒而喜、必為亂世矣。是故人主之大守在於謹藏而禁內、使好惡喜怒、必當義乃出、若暖清寒暑之必當其時乃發也、人主掌此而無失、使乃好惡喜怒未嘗差也、如春秋冬夏之未嘗過也、可謂參天矣。
新字:然則人主之好悪喜怒、乃天之暖清寒暑也、不可不審其処而出也、当暑而寒、当寒而暑、必為悪歳矣;人主当喜而怒、当怒而喜、必為乱世矣。是故人主之大守在於謹蔵而禁内、使好悪喜怒、必当義乃出、若暖清寒暑之必当其時乃発也、人主掌此而無失、使乃好悪喜怒未嘗差也、如春秋冬夏之未嘗過也、可謂参天矣。
書き下し
然らば則ち人主の好悪喜怒は、乃ち天の暖清寒暑なり。其の処を審らかにして出ださざるべからざるなり。暑に当たりて寒く、寒に当たりて暑ければ、必ず悪歳と為る。人主喜ぶに当たりて怒り、怒るに当たりて喜べば、必ず乱世と為る。是の故に人主の大守は、謹みて蔵して内を禁じ、好悪喜怒をして、必ず義に当たりて乃ち出ださしむるに在り。暖清寒暑の必ず其の時に当たりて乃ち発するが若し。人主此を掌りて失う無く、好悪喜怒をして未だ嘗て差わざらしむること、春秋冬夏の未だ嘗て過たざるが如くなれば、天に参すと謂うべし。
現代語訳
そうであれば、君主の好き嫌いや喜びや怒りは、天の暖かさや涼しさ、寒さや暑さにあたります。出す場所をよく見極めて出さなければなりません。暑いときに寒く、寒いときに暑ければ、必ず凶作の年になります。君主が喜ぶべきときに怒り、怒るべきときに喜べば、必ず乱世になります。だから君主の最も大切な守りは、慎んで内にしまい込み、好き嫌いや喜怒を、必ず義にかなうときにだけ外に出させることです。暖かさや寒さが必ず適切な時期に起こるのと同じです。君主がこれを掌握して誤らず、好悪喜怒が一度も狂わないことが、春夏秋冬が一度も過たないのと同じであれば、天に並ぶと言えるでしょう。
解説

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