易経 / 節卦
不出戶庭,知通塞也。 不出門庭,失時極也。 不節之嗟,又誰咎也。 安節之亨,承上道也。 甘節之吉,居位中也。 苦節貞凶,其道窮也。
新字:不出戸庭,知通塞也。 不出門庭,失時極也。 不節之嗟,又誰咎也。 安節之亨,承上道也。 甘節之吉,居位中也。 苦節貞凶,其道窮也。
書き下し
戸庭を出でずとは、通塞を知ればなり。門庭を出でず、凶とは、時を失ふこと極まるなり。節せざるの嗟は、又誰をか咎めん。節に安んずるの亨は、上の道を承くればなり。節を甘んずるの吉は、位に居りて中なればなり。苦節は貞なれども凶とは、其の道窮まるなり。
現代語訳
戸口の内の庭から出ないとは、通じる時とふさがる時をわきまえているからである。門の内の庭から出なくて凶とは、時を失うことが極まっているのである。節度を守らずに嘆くのは、ほかの誰を咎められようか。節度に安んじて通じるとは、上の者の道を受け継ぐからである。節度を楽しんで吉とは、ふさわしい位にいて中の道を得ているからである。苦しいほどの節度は正しくても凶とは、その道が行き詰まるのである。
解説
節の爻辞に象伝が理由を添えた部分です。初九が戸口を出ないのは「通塞を知ればなり」、通じる時と塞がる時を見分けているからだと説きます。九二が門を出ずに凶なのは「時を失ふこと極まるなり」、出るべき時を逃したからです。節度を欠いて嘆くのは「又誰をか咎めん」と、自分の招いたことだと言い、苦節が凶なのは「其の道窮まるなり」と結びます。同じ慎重さでも、時を読んでいるかどうかで吉凶が分かれます。動かないことが、慎重ではなく機会の取り逃がしになっていないか確かめたいものです。
この章句が説くこと
時節度慎重機会
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