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尚書 / 文侯之命

無荒寧,簡恤爾都,用成爾顯德。」

新字:無荒寧,簡恤爾都,用成爾顕徳。」

書き下し

荒寧すること無く、爾の都を簡恤し、用て爾の顕徳を成せ。」

現代語訳

怠けて安逸にふけることなく、汝の都の民をよく見て慈しみ、それによって汝の輝かしい徳を成し遂げよ。」

解説

文侯之命の結びで、平王は晋の文侯に、怠けて安逸にふけることなく、自らの都と民をよく見て慈しみ、輝かしい徳を成し遂げよと命じる。褒賞を与えて送り出す場面でありながら、最後に求めているのは功を誇ることではなく、帰国してからの地道な治政である。「荒寧すること無かれ」は、無逸篇などにも通じる尚書全体を貫く戒めであり、成功のあとこそ気を緩めてはならないという教えでもある。大きな功績をあげて評価された直後は、慢心や油断が生まれやすい。表彰の場で次の務めに目を向けさせる言葉として、上に立つ者が部下に贈る結びの一言の手本になる。

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