尚書 / 周官
舉能其官,惟爾之能,稱匪其人,惟爾不任。」王曰:「嗚呼!三事暨大夫,敬爾有官,亂爾有政。以佑乃辟,永康兆民,萬邦惟無斁。」
新字:舉能其官,惟爾之能,称匪其人,惟爾不任。」王曰:「嗚呼!三事暨大夫,敬爾有官,乱爾有政。以佑乃辟,永康兆民,万邦惟無斁。」
書き下し
能く其の官にあたる者を挙ぐるは、惟れ爾の能なり。其の人に匪ざるを称ぐるは、惟れ爾の不任なり。」王曰く、「嗚呼(ああ)!三事暨び大夫、爾の有官を敬し、爾の有政を乱(をさ)めよ。以て乃の辟を佑け、永く兆民を康んじ、万邦惟れ斁(いと)ふこと無からしめよ。」
現代語訳
その官にふさわしい有能な者を推挙できれば、それは汝の能力である。ふさわしくない者を推挙すれば、それは汝が任に堪えないということである。」王は言った。「ああ、三事(三公に当たる重臣)と大夫たちよ、汝らの官職を慎み、汝らの政をよく治めよ。それによって汝らの君を助け、永く多くの民を安らかにし、万邦が倦み厭うことのないようにせよ。」
解説
周官の結びで、王は人を推挙する責任について述べる。適任者を推挙すればそれは推挙した者の能力であり、不適任者を推挙すればそれは推挙した者が職責に堪えない証だという。人を推す者に、推された者の働きの責任まで負わせる考え方である。そのうえで三事と大夫たちに、職を慎み政をよく治めて君を助け、万民を永く安んぜよと命じて篇を閉じる。人を紹介したり抜擢したりするとき、その結果にまで責任を持つ覚悟があるか。採用や昇進の推薦を軽く扱わず、自分の評価に直結するものとして受け止めよという、人事の根本原則がここにある。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
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