師導古典を学びたいすべての人に

尚書 / 旅獒

志以道寧,言以道接。

書き下し

志は道を以て寧んじ、言は道を以て接す。

現代語訳

志は道によって安定させ、言葉は道によって(人の言葉を)受け止める。

解説

旅獒篇の一句で、直前の「人を玩べば徳を喪ひ、物を玩べば志を喪ふ」という名句を受ける。物や人をもてあそんで志を失わないためには、志を道によって落ち着かせ、人の言葉も道に照らして受け止めよと説く。心の拠り所を好悪や欲望ではなく道に置くことで、判断がぶれず、甘言にも惑わされなくなるという考えである。後世の儒家は、ここに修身の要として心を正しい基準に据えることの大切さを読み取った。忙しさや目先の楽しみに振り回されがちな今の暮らしでも、自分の志をどこに据え、人の言葉を何に照らして聞くのかを問い直させる一句である。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る