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尚書 / 旅獒

不作無益害有益,功乃成;不貴異物賤用物,民乃足

書き下し

無益を作して有益を害せざれば、功乃ち成る。異物を貴んで用物を賤しめざれば、民乃ち足る。

現代語訳

無益なことを行って有益なことを損なわなければ、事業は成し遂げられる。珍しい品を貴んで日用の品を軽んじることがなければ、民の暮らしは満ち足りる。

解説

無益なことに手を出して肝心なことを損なわなければ事業は実を結び、珍しさばかりを尊んで日々の実用を軽んじなければ暮らしは満ち足りるという教えである。仕事でも生活でも、目新しさや話題性についつい気を取られ、そこに時間や労力を割いた結果、本当に大切なことへの力が削がれてしまうことは少なくない。日常で当たり前に使っている地道なものを軽んじていないか、立ち止まって見直す価値のある視点である。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

この章句が説くこと

選択と集中無益害有益実用

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