尚書 / 泰誓中
雖有周親,不如仁人。
書き下し
周親有りと雖も、仁人に如かず。
現代語訳
(受には)ごく近い親族が多くいるとしても、(私の)仁徳ある人々には及ばない。
解説
泰誓中篇の一句で、紂王には親族が多くいても、仁徳ある人材を得た周には及ばないと述べる。直前には「受に億兆の夷人有り、心を離し徳を離す。予に乱臣十人有り、心を同じくし徳を同じくす」とあり、数や血縁より心と徳の一致が勝るという主張が続いている。この句は『論語』堯曰篇にも引かれ、血縁や身内びいきよりも徳ある人材を重んじる用人の原則として、後世の儒家に繰り返し語られた。身内や古くからの仲間ばかりで周りを固めるより、志と力量のある人を登用するほうが組織を強くするという教えとして読むことができる。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
関連する章句
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尚書・泰誓中受には億兆の夷人有れども、心を離し徳を離す。予には乱臣十人有り、心を同じくし徳を同じくす。
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尚書・仲虺之誥人を用ゐて惟れ己のごとく、
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