尚書 / 泰誓中
受有億兆夷人,離心離德,予有亂臣十人,同心同德
新字:受有億兆夷人,離心離徳,予有乱臣十人,同心同徳
書き下し
受には億兆の夷人有れども、心を離し徳を離す。予には乱臣十人有り、心を同じくし徳を同じくす。
現代語訳
紂王には無数の民がいるが、皆その心も徳もばらばらである。私(武王)には有能な臣下十人がいて、皆心を一つにし徳を一つにしている。
解説
人数の多さそのものよりも、心を一つにできる少数のつながりの強さが物事を動かすという教えである。職場でも家庭でも、関わる人数が多くてもそれぞれの思いがばらばらであれば力にならず、逆にわずかな人数であっても価値観や目的を共有できれば、大きな困難にも立ち向かう力を生み出す。数の大きさに安心するのではなく、誰と心を重ねているかを見つめ直すきっかけになる一句である。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
同心同徳離心離徳団結
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