尚書 / 泰誓中
天視自我民視,天聽自我民聽
新字:天視自我民視,天聴自我民聴
書き下し
天の視るは我が民の視るに自り、天の聴くは我が民の聴くに自る。
現代語訳
天が見るところは民が見るところによっており、天が聴くところは民が聴くところによっている。
解説
天という抽象的な意思は、実は身近な人々の目や耳を通して現れるのだという考え方である。物事の是非や自分の判断が正しいかどうかを確かめたいとき、遠くの理屈より、周りの人が実際に何を見て何を感じているかに耳を傾けることが手がかりになる。自分の内側だけで完結させず、他者の目を鏡として使う姿勢を教えてくれる句である。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
この章句が説くこと
天視民視民意天意