尚書 / 說命下
事不師古,以克永世,匪說攸聞。
新字:事不師古,以克永世,匪説攸聞。
書き下し
事古を師とせずして、以て克く世を永くするは、説の聞く攸に匪ず。
現代語訳
古えを手本とせずに事を行って、それで長く世を保つことができたという話は、私(説)は聞いたことがない。
解説
傅説が武丁に学問の大切さを説いた言葉の一節である。前には「人多聞を求むるは、時れ惟れ事を建てんとなり。古訓に学べば乃ち獲る有り」と説き、本章句で、古えに学ばずに長く世を保った例など聞いたことがないと断じる。古えを手本とする尚古の考えは儒家の基本姿勢であり、この句は歴史に学ぶことの必要を示す典拠として後世よく引かれた。ただし古えをそのまま繰り返すのではなく、先人の知恵を今の事に生かすことが求められている。新しい事業を始めるときほど、先例や失敗の記録に学ぶ手間を惜しまないことが、長続きする仕組みを作る近道になる。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。
関連する章句
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尚書・說命下人は多く聞くを求め、時に惟れ事を建つ。古訓に学べば、乃ち獲る有り。
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尚書・周官古に學びて官に入り、事を議するに制を以てすれば、政乃ち迷わず。
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尚書・說命下厥の徳修まりて覚ゆる罔し。先王の成憲に監(かんが)みれば、其れ永く愆(あやま)ち無からん。惟れ説式て克く欽み承け、旁く俊乂(しゅんがい)を招きて、庶位に列せん。」王曰く、「嗚呼(ああ)、説よ。四海の内、咸朕が徳を仰ぐは、時れ乃の風なり。
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尚書・說命下惟れ学は志を遜(へりくだ)らせ、時に敏なるを務むれば、厥の修まること乃ち来る。
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尚書・說命下允に茲に懐(おも)はば、道厥の躬に積まれん。
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尚書・說命中王忱(まこと)にすれば艱からず、允に先王の成徳に協(かな)はん。惟れ説言はずんば、厥の咎有らん。」
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