尚書 / 說命下
人求多聞,時惟建事。學于古訓,乃有獲
新字:人求多聞,時惟建事。学于古訓,乃有獲
書き下し
人は多く聞くを求め、時に惟れ事を建つ。古訓に学べば、乃ち獲る有り。
現代語訳
人は多くのことを聞き学ぶことを求め、そうしてこそ物事を成し遂げられる。昔の教えに学べば、必ず得るものがある。
解説
何か新しいことを始めたり成し遂げたりする力は、思いつきだけで生まれるのではなく、日頃からどれだけ幅広く人の話や知識に耳を傾けてきたかに支えられている。とりわけ、時代を超えて残ってきた古い教えには、多くの試行錯誤を経て磨かれた知恵が凝縮されている。目先の情報だけでなく、過去の蓄積に学ぶ姿勢を持つことが、遠回りに見えて実は確実な力になる。なお、本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
学び古典蓄積
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『春秋左氏伝』昭公十八年 学は殖なり六月、鄅人稻を藉(し)く。邾人鄅を襲ふ。鄅人將に門を閉ぢんとす。邾人羊羅、其の首を攝(と)る。遂に之に入り、盡く俘にして以て歸る。鄅子曰く、「余歸る無し」と。帑に從ひて邾に於いてす。邾の莊公鄅の夫人を反し、而して其の女を舍(とど)む。秋、曹の平公を葬る。往く者周の原伯魯に見え、之と語る。學を說ばず。歸りて以て閔子馬に語る。閔子馬曰く、「周其れ亂れんか。夫れ必ず多く是の說有りて、而る後に其の大人に及ぶ。大人失ふを患へて惑ひ、又曰く、『以て學ぶこと無かる可し。學ぶこと無きも害あらず』と。害あらずとして學ばざれば、則ち苟くも可なりとす。是に於いてか下陵ぎ上替(すた)る。能く亂るること無からんや。夫れ學は殖なり。學ばざれば將に落ちんとす。原氏其れ亡びんか」と。
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