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尚書 / 胤征

其爾眾士,懋戒哉!

新字:其爾衆士,懋戒哉!

書き下し

其れ爾衆士、懋めて戒めんかな」と。

現代語訳

そなたたち兵士よ、努めて戒めよ。」

解説

胤征の結びの一句である。胤侯は、首謀者は討つが脅されて従った者は罰せず、悪い風習に染まった者も共に一新させると方針を告げたうえで、兵士たちに「努めて戒めよ」と命じて誓いを終える。敵を討つ軍に向けて、最後に求めたのが勇猛さではなく自らへの戒めであったことは注目に値する。直前には、威が愛に勝てば事は成り、愛が威に勝てば功はないという言葉もあり、規律を保って行動せよという意味が込められている。力を持つ者が行動するときほど、その力を慎んで用いる自制が求められる。組織が大きな施策を実行する場面でも、勢いに任せず、一人ひとりが自らを戒めて行動することが、後に禍根を残さない。本篇は東晋期に伝わった古文尚書に属し、後世の編纂とみる説が有力である。

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