韓非子 / 飾邪第十九
昔者舜使吏決鴻水,先令有功而舜殺之;禹朝諸侯之君會稽之上,防風之君後至而禹斬之。以此觀之,先令者殺,後令者斬,則古者先貴如令矣。
新字:昔者舜使吏決鴻水,先令有功而舜殺之;禹朝諸侯之君会稽之上,防風之君後至而禹斬之。以此観之,先令者殺,後令者斬,則古者先貴如令矣。
書き下し
昔者、舜、吏をして鴻水を決せしめしに、令に先だちて功有りて、舜之を殺す。禹、諸侯の君を會稽の上に朝し、防風の君後れて至りて、禹之を斬る。
現代語訳
昔、舜が役人に治水をさせた時、命令より「早く」功績を挙げた者を、舜は処刑した。禹が諸侯を会稽山に集めた時、命令に「遅れて」来た防風氏の君主を、禹は斬り捨てた。
解説
昔、舜が治水の役人に命じた時、命令より早く仕事を終えて手柄を立てた者を、舜はかえって処刑しました。禹が諸侯を会稽山に集めた際には、命令より遅れて到着した防風氏の君主を斬り捨てました。手柄を立てたのに罰せられ、遅刻しただけで斬られる。一見理不尽に見えますが、そこにあるのは「決められた通りに動く」という一点です。早すぎるのも遅すぎるのも、勝手な判断で決まりを外れたことに変わりはないからです。集まりごとの時間や約束の期限も同じで、良かれと思って先走ったり、うっかり遅れたりすることが、周りの信頼を大きく損なうことがあります。成果さえ出せば何をしてもよいわけではなく、決められた手順を守る姿勢こそが、集団の秩序を支えているのです。
この章句が説くこと
規律プロセス遵守スタンドプレールール納期
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