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証道歌 / 『証道歌』自ら作り自ら受ける

作在心。殃在身。不須怨訴更尤人。欲得不招無間業。莫謗如來正法輪。 栴檀林。無雜樹。鬱密森沈師子住。境靜林間獨自遊。走獸飛禽皆遠去。 師子兒。蒙隨後。三歲便能大哮吼。若是野干逐法王。百年妖怪虛開口。 圓頓教。沒人情。有疑不決直須爭。不是山僧逞人我。修行恐落斷常坑。

新字:作在心。殃在身。不須怨訴更尤人。欲得不招無間業。莫謗如来正法輪。 栴檀林。無雑樹。鬱密森沈師子住。境静林間独自遊。走獣飛禽皆遠去。 師子児。蒙随後。三歳便能大哮吼。若是野干逐法王。百年妖怪虚開口。 円頓教。没人情。有疑不決直須争。不是山僧逞人我。修行恐落断常坑。

書き下し

作すは心に在り、殃は身に在り。須いず怨訴して更に人を尤むることを。無間の業を招かざるを得んと欲せば、如来の正法輪を謗ること莫かれ。 栴檀の林に雑樹無く、鬱密森沈として師子住む。境は静かに林間に独り自ら遊び、走獣飛禽は皆な遠く去る。 師子の児は、蒙りて後に随い、三歳にして便ち能く大いに哮吼す。若し是れ野干にして法王を逐わば、百年の妖怪も虚しく口を開くのみ。 円頓の教えは、人情を没す。疑い有りて決せざれば直ちに須く争うべし。是れ山僧の人我を逞しくするに不ず、修行して断常の坑に落ちんことを恐る。

現代語訳

行いは心から出て、災いは身に降りかかります。恨みごとを言って、さらに人をとがめる必要はありません。絶え間のない苦しみの業を招きたくないなら、如来の正しい教えを謗ってはいけません。 栴檀の林には雑木がなく、木々が茂って深く、獅子がそこに住んでいます。静かな林の間を独りで遊べば、走る獣も飛ぶ鳥も皆遠くへ去ります。 獅子の子は、親のあとについて、三歳ですでに大いに吼えることができます。もし野狐が法の王を追えば、百年たった妖怪であっても、ただむなしく口を開くだけです。 円満で頓悟の教えは、人情をさしはさみません。疑いがあって決しないなら、はっきり論じるべきです。私が自分と他人を比べて得意になっているのではなく、修行して、断見と常見の穴に落ちることを恐れるのです。

解説

最初の句は、自分の行いの結果は自分に返るのだから、他人を恨むなという、因果の自己責任を端的に言います。栴檀の林と獅子、野狐の譬えは、本物は群れずとも堂々としており、まねごとは口を開いても響かない、という対比です。最後に、疑いがあるなら論じ合うべきだが、それは人を貶めるためではなく、誤った見方に落ちるのを恐れるからだと語ります。現代の職場にひきつければ、結果の責任を環境や他人に転嫁せず、また意見の対立を人格攻撃にしない姿勢の両方を、この章句から読み取れます。
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この章句が説くこと

因果殃栴檀林師子野干円頓

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