導師導古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

新書 / 修政語下

周成王曰:「敢問治國之道若何?」粥子曰:「唯,疑。請以上世之政詔於君王。政曰:治國之道,上忠於主,而中敬其士,而下愛其民。故上忠其主者,非以道義則無以入忠也;而中敬其士,不以禮節無以諭敬也;下愛其民,非以忠信則無以諭愛也。故忠信行於民,而禮節諭於士,道義入於上,則治國之道也。雖治天下者,由此而已。」周成王曰:「受命矣。」

新字:周成王曰:「敢問治国之道若何?」粥子曰:「唯,疑。請以上世之政詔於君王。政曰:治国之道,上忠於主,而中敬其士,而下愛其民。故上忠其主者,非以道義則無以入忠也;而中敬其士,不以礼節無以諭敬也;下愛其民,非以忠信則無以諭愛也。故忠信行於民,而礼節諭於士,道義入於上,則治国之道也。雖治天下者,由此而已。」周成王曰:「受命矣。」

書き下し

周の成王曰く、「敢えて問う、国を治むるの道は若何」と。粥子曰く、「唯、疑う。請う、上世の政を以て君王に詔げん。政に曰く、国を治むるの道は、上は主に忠にして、中は其の士を敬い、下は其の民を愛す。故に上は其の主に忠なる者は、道義に非ざれば以て忠に入る無し。而して中は其の士を敬うは、礼節を以てするに非ざれば以て敬を諭す無し。下は民を愛するは、忠信に非ざれば以て愛を諭す無し。故に忠信民に行われ、礼節士に諭され、道義上に入るは、則ち国を治むるの道なり。天下を治むる者と雖も、此に由るのみ」と。周の成王曰く、「命を受けたり」と。

現代語訳

周の成王が尋ねました。「うかがいたい。国を治める道とはどのようなものですか」。粥子は答えました。「はい、確かではありませんが、昔の政事の言葉をもって王にお告げします。政事に言うには、国を治める道とは、上は君主に忠であり、中は士を敬い、下は民を愛することです。上は君主に忠であるといっても、道義がなければ忠に入ることはできません。中で士を敬うといっても、礼節がなければ敬いは伝わりません。下で民を愛するといっても、忠信がなければ愛は伝わりません。ですから忠信が民に行われ、礼節が士に通じ、道義が上に入る、これが国を治める道です。天下を治める者であっても、これによるだけです」。成王は「教えを受けました」と言いました。

解説

国を治める道を、上は君主へ忠、中は士へ敬、下は民へ愛と三層に分けるところから始まります。賈誼の工夫は、それぞれに「何で伝えるか」の条件をつけたことです。上には道義、士には礼節、民には忠信を添えなければ、忠も敬も愛も届かないとします。気持ちがあっても手段がなければ伝わらない、という実務的な見方です。管理職にとっても、上司には筋の通った理屈、同僚や専門職には礼を尽くした敬意、部下や現場には約束を守る誠実さが、それぞれ要るという整理になります。同じ誠意でも、相手の層ごとに伝わる形が違うことを教えてくれます。

この章句が説くこと

忠信礼節道義国を治む管理職新書

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る