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新書 / 道德說

六理、六美,德之所以生陰陽、天地、人與萬物也。固爲所生者法也。故曰:道此之謂道,德此之謂德,行此之謂行。所謂行此者,德也。是故著此竹帛請之書。書者,此之著者也;詩者,此之志者也;易者,此之占者也;春秋者,此之紀者也;禮者,此之體者也;樂者,此之樂者也。祭祀鬼神,爲此福者也;博學辯議,爲此辭者也。

新字:六理、六美,徳之所以生陰陽、天地、人与万物也。固為所生者法也。故曰:道此之謂道,徳此之謂徳,行此之謂行。所謂行此者,徳也。是故著此竹帛請之書。書者,此之著者也;詩者,此之志者也;易者,此之占者也;春秋者,此之紀者也;礼者,此之体者也;楽者,此之楽者也。祭祀鬼神,為此福者也;博学弁議,為此辞者也。

書き下し

六理・六美は、徳の陰陽・天地・人と万物とを生ずる所以なり。固より生ずる所の者の法たり。故に曰く、「道此れ之を道と謂い、徳此れ之を徳と謂い、行此れ之を行と謂う」と。所謂此れを行う者は、徳なり。是の故に此の竹帛に著し之を請うの書なり。書は、此れの著す者なり。詩は、此れの志す者なり。易は、此れの占う者なり。春秋は、此れの紀す者なり。礼は、此れの体する者なり。楽は、此れの楽しむ者なり。鬼神を祭祀するは、此の福を為す者なり。博学弁議するは、此の辞を為す者なり。

現代語訳

六理と六美は、徳が陰陽・天地・人と万物を生み出すもとになるものです。もとより、生み出されたものが手本とする法でもあります。そこで言います。「道とはこれを道といい、徳とはこれを徳といい、行とはこれを行という」と。ここでいう行うとは、徳を行うことです。だからこれを竹や帛に書きつけ、求めに応える書物ができました。書はこれを書きあらわすもの、詩はこれを言いあらわすもの、易はこれを占うもの、春秋はこれを記すもの、礼はこれを形にするもの、楽はこれを楽しむものです。鬼神を祭るのはこの福を得るため、広く学び議論するのはこの言葉を整えるためです。

解説

『新書』巻八「道徳説」の冒頭で、徳の働きを六理・六美という枠で語り、六経がそれぞれ何のためにあるのかを一気に並べた段です。ここでは書・詩・易・春秋・礼・楽が、すべて「此れ」、つまり道徳を指す同じ目的語で結ばれています。賈誼は個々の経典の違いよりも、同じ一本の筋を別の側面から写したものとして並べているわけです。ただし「請之書」の句は文意がやや取りにくく、読みは仮のものです。経営に引き寄せれば、理念を文書にし、記録に残し、儀礼や場で共有し、検証するという手段を、別々の施策でなく一つの軸のもとに置く発想に通じます。手段が増えるほど、何のためかを問い直す必要が出てきます。

この章句が説くこと

六理六美道徳六経礼楽新書

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