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酔古堂剣掃 / 集豪・寂寞一時、淒涼萬古

棲守道德者,寂寞一時;依阿權變者,淒涼萬古。

新字:棲守道徳者,寂寞一時;依阿権変者,淒涼万古。

書き下し

道德に棲守する者は、寂寞たること一時。 權變に依阿する者は、淒涼たること萬古。

現代語訳

道徳を住まいとして守り抜く者は、寂しい思いをするのは一時のことです。権力や時勢にこびへつらう者は、永遠に寂しくみじめな評価を受けることになります。

解説

道徳を守る生き方と、権勢にこびる生き方とを、時間の長さで比べた一則です。菜根譚の冒頭にもほぼ同じ句があり、よく知られています。棲守は、そこを住まいとして守り続けること、依阿は、権勢のある者に寄り添いへつらうこと、権変は、状況に応じて態度を変える機敏さのことです。道徳を守る人は、世渡り上手な人のようには出世できず、一時は寂しい思いをするかもしれません。しかしその寂しさは一時のものです。一方、権力にこびて一時の栄華を得た人は、後の世まで永く軽蔑され、寂しい評価を受け続けます。目先の損得ではなく、長い時間の中で自分の生き方がどう見えるかを考えさせる言葉です。

この章句が説くこと

道徳節操処世菜根譚名利

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