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新書 / 禮

故仁人行其禮,則天下安而萬理得矣。逮至德渥澤洽,調和大暢,則天清澈,地富煴,物時熟;民心不挾詐賊,氣脈淳化;攫齧搏拏之獸鮮,毒蠚猛虭之蟲密,毒山不蕃,草木少薄矣。鑠乎大仁之化也。

新字:故仁人行其礼,則天下安而万理得矣。逮至徳渥沢洽,調和大暢,則天清澈,地富煴,物時熟;民心不挟詐賊,気脈淳化;攫齧搏拏之獣鮮,毒蠚猛虭之虫密,毒山不蕃,草木少薄矣。鑠乎大仁之化也。

書き下し

故に仁人其の礼を行えば、則ち天下安くして万理得たり。徳渥く沢洽きに逮至びて、調和大いに暢ぶれば、則ち天は清澈に、地は富煴に、物は時に熟す。民心は詐賊を挟まず、気脈は淳化す。攫齧搏拏の獣は鮮なく、毒蠚猛虭の虫は密なり。毒山は蕃らず、草木は少薄なり。鑠いなるかな大仁の化や。

現代語訳

だから仁者がその礼を行えば、天下は安らぎ、あらゆる道理が得られます。徳が厚く恵みがあまねく行き渡り、調和が大いに伸びるに及ぶと、天は清く澄み、地は豊かにあたたかく、物は時に応じて実ります。民の心はだましや害意を抱かず、人々の気脈も素直に感化されます。つかみ噛みつく猛獣は少なくなり、毒を持つ虫もおとなしくなり、毒のある山も繁らず、草木も細くなる、というほどです。なんと盛んなことでしょう、大いなる仁の感化は。

解説

前段の鳥獣への配慮から続き、仁者が礼を行えば天下が安らぐ、と大きな結論に持っていく短い段です。徳が行き渡ると、天地や作物、人の心、さらには猛獣や毒虫までが調和する、という理想の姿を描いています。猛獣が減り毒虫が静まる、といった表現は文字通りの事実というより、徳の感化が広く及ぶことを誇張して言ったものとして読むのが穏当です。ただし、この段の読みは細部が定まらない箇所もあるため、断定は避けます。現場の言葉に直せば、トップの行いと人柄が整うと、職場の空気が落ち着き、社内の無用な疑いや駆け引きが減る、という見立てになります。

この章句が説くこと

仁大仁の化調和礼徳新書

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