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新書 / 匈奴

一國聞者、見者,希盱而欲,人人忣忣惟恐其後來至也。將以此壞其心,一餌。故牽其耳、牽其目、牽其口、牽其腹,四者已牽,又引其心,安得不來,下胡抑抎也。此謂五餌。

新字:一国聞者、見者,希盱而欲,人人忣忣惟恐其後来至也。将以此壊其心,一餌。故牽其耳、牽其目、牽其口、牽其腹,四者已牽,又引其心,安得不来,下胡抑抎也。此謂五餌。

書き下し

一国の聞く者、見る者、希盱して欲し、人人忣忣として其の後れて来至するを惟れ恐る。将に此を以て其の心を壊らんとす、一餌なり。故に其の耳を牽き、其の目を牽き、其の口を牽き、其の腹を牽く、四者已に牽き、又た其の心を引く、安んぞ来たらざるを得ん、下胡抑抎す。此れを五餌と謂う。

現代語訳

一国の聞いた者、見た者は、目を見張って欲しがり、人々は急いで、後れて来るのをただ恐れます。これで彼らの心を駄目にします。これが一つの餌です。こうして耳を引き、目を引き、口を引き、腹を引き、四つがすでに引かれ、さらに心を引くのです。どうして来ずにいられましょう。下級の胡人は抑え込まれ、(原文の「抑抎」は意味が取りにくく、ここでは訳を省きます)。これを五餌と言います。

解説

短い締めくくりの段で、耳・目・口・腹の四つを引きつけ、最後に心を引くという五餌の構造が整理されます。感覚から始めて、最後に心に至るという順序は、人の心を動かす過程を段階で示したものです。賈誼は、すでに四つを引かれた者が、残りの心だけを抵抗できるはずがないと見ています。この発想は、現代でいえば五感に訴えるブランド体験が、最後は信頼や帰属意識に至るという考え方に通じます。ただし、本来は相手の幸福のためでなく、相手を自陣に取り込む目的の策として語られている点は、そのまま現代に当てはめず、距離を置いて読むのがよいでしょう。末尾の語は意味が取りにくく、断定は避けます。

この章句が説くこと

五餌心感覚誘引段階新書

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