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新書 / 過秦上

秦有餘力而制其弊,追亡逐北,伏尸百萬,流血漂櫓,因利乘便,宰割天下,分裂山河,疆國請伏,弱國入朝。施及孝文王、莊襄王,享國之日淺,國家無事。

新字:秦有余力而制其弊,追亡逐北,伏尸百万,流血漂櫓,因利乗便,宰割天下,分裂山河,疆国請伏,弱国入朝。施及孝文王、荘襄王,享国之日浅,国家無事。

書き下し

秦に余力有りて其の弊を制し、亡ぐるを追い北ぐるを逐い、伏尸百万、流血櫓を漂わせ、利に因り便に乗じて、天下を宰割し、山河を分裂し、疆国は伏せんことを請い、弱国は入朝す。施びて孝文王・荘襄王に及び、国を享くるの日浅く、国家事無し。

現代語訳

秦には余力があって、疲れた諸侯を制し、逃げる者を追い、敗走する者を追い立て、倒れた屍は百万、流れた血は楯を浮かべるほどでした。利に従い便に乗じて天下を切り分け、山河を裂いて分け、強い国は降伏を願い、弱い国は入朝しました。のちの孝文王・荘襄王の代に及びますが、在位の日は短く、国には何事もありませんでした。

解説

合従を崩した秦が、勝ちの勢いのまま天下を切り分けていく場面です。賈誼は「伏尸百万、流血櫓を漂わす」と数と光景を重ね、勝利の大きさを具体的に示します。その直後に、孝文王・荘襄王の在位が短く国に事なし、と一転して静かに書くのが特徴です。力で取る時期の次に、何も起きない短い時期が置かれ、次の始皇の代の準備段になります。業績が急に伸びた時期の次に来る、平穏で人が入れ替わる時期こそ、後継ぎや引き継ぎの質が問われる、と読めます。

この章句が説くこと

宰割余力拡大代替わり事業承継新書

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