新語 / 明誡
故世衰道失,非天之所為也,乃君國者有以取之也。惡政生惡氣,惡氣生災異。螟蟲之類,隨氣而生;虹蜺之屬,因政而見。治道失於下,則天文變於上;惡政流於民,則螟蟲生於野。賢君智則知隨變而改,緣類而試思之,於□□□變。聖人之理,恩及昆蟲,澤及草木,乘天氣而生,隨寒暑而動者,莫不延頸而望治,傾耳而聽化。聖人察物,無所遺失,上及日月星辰,下至鳥獸草木昆蟲,□□□鷁之退飛,治五石之所隕,所以不失纖微。至於鴝鵒來,冬多麋,言鳥獸之類□□□也。十有二月隕霜不煞菽,言寒暑之氣,失其節也。鳥獸草木尚欲各得其所,綱之以法,紀之以數,而況於人乎?
新字:故世衰道失,非天之所為也,乃君国者有以取之也。悪政生悪気,悪気生災異。螟虫之類,随気而生;虹蜺之属,因政而見。治道失於下,則天文変於上;悪政流於民,則螟虫生於野。賢君智則知随変而改,縁類而試思之,於□□□変。聖人之理,恩及昆虫,沢及草木,乗天気而生,随寒暑而動者,莫不延頸而望治,傾耳而聴化。聖人察物,無所遺失,上及日月星辰,下至鳥獣草木昆虫,□□□鷁之退飛,治五石之所隕,所以不失繊微。至於鴝鵒来,冬多麋,言鳥獣之類□□□也。十有二月隕霜不煞菽,言寒暑之気,失其節也。鳥獣草木尚欲各得其所,綱之以法,紀之以数,而況於人乎?
書き下し
故に世衰え道失うは、天の為す所に非ず、乃ち国を君とする者の以て之を取る有るなり。悪政は悪気を生じ、悪気は災異を生ず。螟蟲の類は、気に随いて生じ、虹蜺の属は、政に因りて見わる。治道下に失えば、則ち天文上に変じ、悪政民に流るれば、則ち螟蟲野に生ず。賢君の智は則ち変に随いて改め、類に縁りて試みに之を思うを知り、□□□変に於てす。聖人の理は、恩は昆蟲に及び、沢は草木に及び、天気に乗じて生じ、寒暑に随いて動く者、頸を延ばして治を望み、耳を傾けて化を聴かざる莫し。聖人は物を察して、遺失する所無く、上は日月星辰に及び、下は鳥獣草木昆蟲に至り、□□□鷁の退飛、五石の隕つる所を治めて、以て纖微を失わざる所なり。鴝鵒の来たる、冬に麋多きに至りては、鳥獣の類□□□を言うなり。十有二月、霜隕ちて菽を煞さずとは、寒暑の気、其の節を失うを言うなり。鳥獣草木すら尚お各おの其の所を得んと欲し、之を綱するに法を以てし、之を紀するに数を以てす。而るを況んや人に於てをや。
現代語訳
世が衰え道が失われるのは、天のしわざではなく、国を治める君主が自らそれを招いているのです。悪い政は悪い気を生み、悪い気は災いや異変を生みます。螟蟲などの虫は気にしたがって生じ、虹や蜺のたぐいは政によって現れます。治める道が下で失われれば、天の文が上で変わり、悪い政が民に流れれば、虫が野に生じます。賢い君主の知恵は、変化にしたがって改め、類に従って試みに考えることを知り、(欠字)変においてします。聖人の治めは、恩は虫にまで及び、潤いは草木にまで及び、天の気に乗って生じ、寒暑にしたがって動くものは、首を伸ばして治まりを望み、耳を傾けて教化を聴かないものはありません。聖人は物をよく観察して見落とすことがなく、上は日月星辰に及び、下は鳥獣草木や虫に至り、(欠字)鷁が退き飛んだこと、五つの石が落ちたことを治めて、わずかな事も見失いません。鴝鵒が来たり、冬に麋が多かったりしたことは、鳥獣のたぐいが(欠字)を言うものです。十二月に霜が降りて豆を枯らさなかったとは、寒暑の気が節度を失ったことを言うものです。鳥獣や草木でさえそれぞれの居場所を得ようとし、法で綱をかけ、数で紀を立てます。まして人においてはなおさらです。
解説
この章句が説くこと
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