新語 / 至德
魯莊公一年之中,以三時興築作之役,規虞山林草澤之利,與民爭田漁薪菜之饒,刻桷丹楹,眩曜靡麗,收民十二之稅,不足以供邪曲之欲,繕不用之好,以快婦人之目,財盡於驕淫,力疲於不急,上困於用,下饑於食,乃遣臧孫辰請滯積於齊,倉廩空匱,外人知之,於是為齊、衛、陳、宋所伐,賢臣出,邪臣亂,子般殺,魯國危也。公子牙、慶父之屬,敗上下之序,亂男女之別,繼位者無所定,逆亂者無所懼。於是齊桓公遣大夫高子立僖公而誅夫人,逐慶父而還季子,然後社稷復存,子孫反業,豈不謂微弱者哉?故為威不強還自亡,立法不明還自傷,魯莊公之謂也。故春秋穀(缺)
新字:魯荘公一年之中,以三時興築作之役,規虞山林草沢之利,与民争田漁薪菜之饒,刻桷丹楹,眩曜靡麗,収民十二之税,不足以供邪曲之欲,繕不用之好,以快婦人之目,財尽於驕淫,力疲於不急,上困於用,下饑於食,乃遣臧孫辰請滞積於斉,倉廩空匱,外人知之,於是為斉、衛、陳、宋所伐,賢臣出,邪臣乱,子般殺,魯国危也。公子牙、慶父之属,敗上下之序,乱男女之別,継位者無所定,逆乱者無所懼。於是斉桓公遣大夫高子立僖公而誅夫人,逐慶父而還季子,然後社稷復存,子孫反業,豈不謂微弱者哉?故為威不強還自亡,立法不明還自傷,魯荘公之謂也。故春秋穀(欠)
書き下し
魯の荘公は一年の中に、三時を以て築作の役を興し、山林草沢の利を規虞し、民と田漁薪菜の饒を争い、桷を刻み楹を丹にし、眩曜靡麗す。民の十二の税を収むるも、以て邪曲の欲を供するに足らず、不用の好を繕い、以て婦人の目を快くす。財は驕淫に尽き、力は不急に疲れ、上は用に困しみ、下は食に饑う。乃ち臧孫辰を遣わして滞積を斉に請わしむ。倉廩空匮なり、外人之を知り、是に於て斉・衛・陳・宋の伐つ所と為る。賢臣出で、邪臣乱れ、子般殺され、魯国危うし。公子牙・慶父の属、上下の序を敗り、男女の別を乱し、位を継ぐ者定まる所無く、逆乱する者懼るる所無し。是に於て斉の桓公大夫高子を遣わして僖公を立て夫人を誅し、慶父を逐いて季子を還し、然る後に社稷復た存し、子孫業に反る。豈に微弱なる者と謂わざらんや。故に威を為して強からざれば還って自ら亡び、法を立てて明らかならざれば還って自ら傷つくとは、魯の荘公の謂いなり。故に春秋穀(缺)
現代語訳
魯の荘公は、一年のうち農事の三つの季節に土木工事を起こし、山林や草沢の利を独り占めしようとし、民と田や漁、薪や野菜の恵みを争い、垂木を彫り柱を赤く塗り、まばゆく華美にしました。民から十分の二の税を取っても、よこしまな欲を満たすのに足りず、使わない趣味の品を整えて、婦人の目を楽しませました。財は驕りと淫らさに尽き、力は急がない事に疲れ、上は費用に困り、下は食に飢えました。そこで臧孫辰を遣わして、斉に滞った物資を請わせました。蔵は空で、外の人々はそれを知り、斉・衛・陳・宋に討たれることになりました。賢臣は去り、邪臣が乱し、子般が殺され、魯の国は危うくなりました。公子牙や慶父らは上下の序を破り、男女の別を乱し、位を継ぐ者は定まらず、逆乱する者は恐れることがありませんでした。そこで斉の桓公は大夫の高子を遣わして僖公を立て、夫人を誅し、慶父を追って季子を連れ戻し、その後に社稷はまた存続し、子孫は家業に戻りました。これは微弱なる者と言わずにいられましょうか。威を示しても強くなければかえって自ら滅び、法を立てても明らかでなければかえって自ら傷つくとは、魯の荘公のことです。最後は「だから『春秋』穀……」と、文が途中で切れています。
解説
この章句が説くこと
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