新語 / 道基
夫謀事不竝仁義者後必敗,殖不固本而立高基者後必崩。故聖人防亂以經藝,工正曲以準繩。德盛者威廣,力盛者驕眾。齊桓公尚德以霸,秦二世尚刑而亡。故虐行則怨積,德布則功興,百姓以德附,骨肉以仁親,夫婦以義合,朋友以義信,君臣以義序,百官以義承,曾、閔以仁成大孝,伯姬以義建至貞,守國者以仁堅固,佐君者以義不傾,君以仁治,臣以義平,鄉黨以仁恂恂,朝廷以義便便,美女以貞顯其行,烈士以義彰其名,陽氣以仁生,陰節以義降,鹿鳴以仁求其羣,關雎以義鳴其雄,春秋以仁義貶絕,詩以仁義存亡,乾、坤以仁和合,八卦以義相承,書以仁敍九族,君臣以義制忠,禮以仁盡節,樂以禮升降。
新字:夫謀事不並仁義者後必敗,殖不固本而立高基者後必崩。故聖人防乱以経芸,工正曲以準縄。徳盛者威広,力盛者驕衆。斉桓公尚徳以覇,秦二世尚刑而亡。故虐行則怨積,徳布則功興,百姓以徳附,骨肉以仁親,夫婦以義合,朋友以義信,君臣以義序,百官以義承,曽、閔以仁成大孝,伯姫以義建至貞,守国者以仁堅固,佐君者以義不傾,君以仁治,臣以義平,郷党以仁恂恂,朝廷以義便便,美女以貞顕其行,烈士以義彰其名,陽気以仁生,陰節以義降,鹿鳴以仁求其羣,関雎以義鳴其雄,春秋以仁義貶絶,詩以仁義存亡,乾、坤以仁和合,八卦以義相承,書以仁叙九族,君臣以義制忠,礼以仁尽節,楽以礼升降。
書き下し
夫れ事を謀りて仁義を竝せざる者は後必ず敗れ、殖うるに本を固くせずして高基を立つる者は後必ず崩る。故に聖人は乱を防ぐに経芸を以てし、工は曲を正すに準縄を以てす。徳盛んなる者は威広く、力盛んなる者は衆に驕る。斉の桓公は徳を尚びて以て覇たり、秦の二世は刑を尚びて亡ぶ。故に虐行わるれば則ち怨積もり、徳布かるれば則ち功興り、百姓は徳を以て附き、骨肉は仁を以て親しみ、夫婦は義を以て合い、朋友は義を以て信じ、君臣は義を以て序し、百官は義を以て承け、曾・閔は仁を以て大孝を成し、伯姫は義を以て至貞を建て、国を守る者は仁を以て堅固にし、君を佐くる者は義を以て傾かず、君は仁を以て治め、臣は義を以て平らかに、郷党は仁を以て恂恂たり、朝廷は義を以て便便たり、美女は貞を以て其の行いを顕し、烈士は義を以て其の名を彰らかにし、陽気は仁を以て生じ、陰節は義を以て降り、鹿鳴は仁を以て其の群を求め、関雎は義を以て其の雄に鳴き、春秋は仁義を以て貶絶し、詩は仁義を以て存亡し、乾・坤は仁を以て和合し、八卦は義を以て相承け、書は仁を以て九族を叙し、君臣は義を以て忠を制し、礼は仁を以て節を尽くし、楽は礼を以て升降す。
現代語訳
事を計画しながら仁義を併せ持たない者は、あとで必ず失敗し、根本を固めずに高い土台を築く者は、あとで必ず崩れます。だから聖人は乱を防ぐのに経書と六芸を用い、職人は曲がりを正すのに準縄を用います。徳が盛んな者は威が広がり、力が盛んな者は人々に驕ります。斉の桓公は徳を尚んで覇者となり、秦の二世は刑を尚んで滅びました。虐げが行われれば怨みが積もり、徳が行き渡れば功が起こります。民は徳によって従い、肉親は仁によって親しみ、夫婦は義によって結ばれ、友は義によって信じ合い、君臣は義によって序列を保ち、百官は義によって君を受けます。曾子・閔子騫は仁によって大孝を成し、伯姫は義によって至貞を打ち立てました。国を守る者は仁で堅固にし、君を補佐する者は義で傾かず、君は仁で治め、臣は義で平らかにします。郷里では仁によって慎み深く、朝廷では義によってよどみなく語ります。美女は貞によってその行いを現し、烈士は義によってその名を明らかにします。陽の気は仁によって生じ、陰の節は義によって降ります。「鹿鳴」は仁によって仲間を求め、「関雎」は義によって雄に鳴きます。『春秋』は仁義によって褒貶し、『詩』は仁義によって存亡を示し、乾と坤は仁によって和合し、八卦は義によって継ぎ合い、『書』は仁によって九族を序し、君臣は義によって忠を整え、礼は仁によって節度を尽くし、楽は礼によって昇り降りします。
解説
この章句が説くこと
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尚書・畢命四夷の左衽も、咸く頼らざる罔く、予小子永く多福を膺けん。公其れ惟れ時の成周に、無窮の基を建て、亦無窮の聞有らん。子孫其の成式に訓ひ、惟れ乂まらん。嗚呼(ああ)!
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