李衛公問対 / 卷下
善戰者,立於不敗之地,而不失敵之敗也。
新字:善戦者,立於不敗之地,而不失敵之敗也。
書き下し
善く戰う者は、不敗の地に立ちて、敵の敗を失わざるなり。
現代語訳
戦いに巧みな者は、まず自分が負けない態勢を築いた上で、敵が崩れる機会を逃さない。
解説
勝つための工夫よりも先に、負けない態勢を固めることを優先するという堅実な考え方である。基盤が崩れていれば、どれほど好機が訪れても活かすことができない。仕事でも、まず自分の足場を固め、無理のない態勢を整えておいてこそ、相手の隙や好機が訪れたときに確実にそれをつかむことができる。派手な一手で勝負を決めようとする前に、まず崩れない自分をつくることが、結局は最も確実な勝ち方につながる。
この章句が説くこと
堅実好機基盤
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孫子・地形篇孫子曰く、凡そ地形には通なる者、掛なる者、支なる者、隘なる者、険なる者、遠なる者あり。我も以て往くべく、彼も以て来たるべきを、通と曰う。通形には、先ず高陽に居り、糧道を利にして、以て戦えば則ち利あり。
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『新序』雜事第二魏の文侯出でて遊ぶ。路人の裘を反にして芻を負うを見る。文侯曰く、胡爲れぞ裘を反にして芻を負う、と。對えて曰く、臣其の毛を愛しむ、と。文侯曰く、若は其の裏盡きて、毛の恃む所無きを知らざるか、と。明年、東陽の上計錢布十倍す。大夫畢く賀す。文侯曰く、此れ我を賀する所以に非ざるなり。譬うれば夫の路人の裘を反にして芻を負うに異なる無きなり。將に其の毛を愛しまんとして、其の裏盡くれば毛の恃む所無きを知らざるなり。今吾が田地は廣きを加えず、士民は衆きを加えず。而して錢十倍す。必ず之を士大夫に取ればなり。吾之を聞く、下安からざれば、上居る可からず、と。此れ我を賀する所以に非ざるなり、と。
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『管子』牧民國を不傾の地に錯き、不涸の倉に積み、不竭の府に藏め、流水の原に令を下す。民を不爭の官に使い、必死の路を明らかにし、必得の門を開く。成る可からざるを為さず、得可からざるを求めず、久しかる可からざるに處らず、復す可からざるを行わず。國を不傾の地に錯くとは、有德に授くるなり。不涸の倉に積むとは、五穀に務むるなり。不竭の府に藏むとは、桑麻を養い六畜を育つるなり。流水の原に令を下すとは、令の民心に順うなり。民を不爭の官に使うとは、各々其の長ずる所を為さしむるなり。必死の路を明らかにするとは、刑罰を嚴にするなり。必得の門を開くとは、慶賞を信にするなり。成る可からざるを為さずとは、民力を量るなり。得可からざるを求めずとは、民に其の惡む所を彊いざるなり。久しかる可からざるに處らずとは、一世を偷み取らざるなり。復す可からざるを行わずとは、其の民を欺かざるなり。
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孫子・形篇故に戦いを善くする者は、不敗の地に立ち、敵の敗を失わず。
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