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臣軌 / 卷上 公正章

賢臣處六正之道,不行六邪之術,故上安而下理,生則見樂,死則見思,此人臣之術也。

新字:賢臣処六正之道,不行六邪之術,故上安而下理,生則見楽,死則見思,此人臣之術也。

書き下し

賢臣は六正の道に処り、六邪の術を行わず。故に上安くして下理まり、生きては則ち楽しまれ、死しては則ち思わる。此れ人臣の術なり。

現代語訳

賢い臣は六正の道に身を置き、六邪のやり方を行わない。だから上は安泰で下はよく治まり、生きているうちは人々に喜ばれ、死んだ後は人々に慕われる。これが人臣の心得というものである。

解説

公正章で『説苑』の六正六邪を列挙し終えたあとの締めくくりの一段である。六正とは、事が起こる前に危うさを察して君を正しい道に導く聖臣、善い道で君を補う良臣、賢者を推薦し古の善政を語って君を励ます忠臣、成敗を見抜いて早く手を打つ智臣、法を守り禄を辞する貞臣、国が乱れても諂わず面と向かって過ちを言う直臣である。六邪はその裏で、位に安んじ禄をむさぼる者、君に迎合する者、賢者を妬んで遠ざける者などである。賢臣が六正に立てば、上は安らかで下は治まり、生きては喜ばれ死んでは慕われる。人の評価は生前の地位ではなく、去った後に思い出されるかどうかで決まる、という点は今の職場にも通じる。

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