詩経 / 魯頌・駉
《駉》,頌僖公也。僖公能遵伯禽之法,儉以足用,寬以愛民,務農重穀,牧于坰野,魯人尊之,於是季孫行父請命于周,而史克作是頌。 駉駉牡馬,在坰之野。薄言駉者,有驈有皇,有驪有黃,以車彭彭。思無疆,思馬斯臧。 駉駉牡馬,在坰之野。薄言駉者,有騅有駓,有騂有騏,以車伾伾。思無期,思馬斯才。 駉駉牡馬,在坰之野。薄言駉者,有驒有駱,有駵有雒,以車繹繹。思無斁,思馬斯作。 駉駉牡馬,在坰之野。薄言駉者,有駰有騢,有驔有魚,以車祛祛。思無邪,思馬斯徂。
新字:《駉》,頌僖公也。僖公能遵伯禽之法,倹以足用,寛以愛民,務農重穀,牧于坰野,魯人尊之,於是季孫行父請命于周,而史克作是頌。 駉駉牡馬,在坰之野。薄言駉者,有驈有皇,有驪有黄,以車彭彭。思無疆,思馬斯臧。 駉駉牡馬,在坰之野。薄言駉者,有騅有駓,有騂有騏,以車伾伾。思無期,思馬斯才。 駉駉牡馬,在坰之野。薄言駉者,有驒有駱,有駵有雒,以車繹繹。思無斁,思馬斯作。 駉駉牡馬,在坰之野。薄言駉者,有駰有騢,有驔有魚,以車祛祛。思無邪,思馬斯徂。
書き下し
駉(けい)は、僖公(きこう)を頌するなり。僖公能く伯禽(はくきん)の法に遵(したが)い、倹以て用を足し、寛以て民を愛し、農を務め穀を重んじ、坰野(けいや)に牧す。魯人これを尊び、是に於て季孫行父(きそんこうほ)命を周に請いて、史克(しこく)是の頌を作る。 駉駉(けいけい)たる牡馬、坰(けい)の野に在り。薄(いささ)か言(ここ)に駉なる者、驈(いつ)有り皇(こう)有り、驪(り)有り黄有り、以て車すること彭彭(ほうほう)たり。思うこと疆(かぎ)り無し、思(ここ)に馬斯(こ)れ臧(よ)し。 駉駉たる牡馬、坰の野に在り。薄か言に駉なる者、騅(すい)有り駓(ひ)有り、騂(せい)有り騏(き)有り、以て車すること伾伾(ひひ)たり。思うこと期(かぎ)り無し、思に馬斯れ才あり。 駉駉たる牡馬、坰の野に在り。薄か言に駉なる者、驒(た)有り駱(らく)有り、駵(りゅう)有り雒(らく)有り、以て車すること繹繹(えきえき)たり。思うこと斁(いと)う無し、思に馬斯れ作(おこ)る。 駉駉たる牡馬、坰の野に在り。薄か言に駉なる者、駰(いん)有り騢(か)有り、驔(てん)有り魚有り、以て車すること祛祛(きょきょ)たり。思うこと邪(よこしま)無し、思に馬斯れ徂(ゆ)く。
現代語訳
「駉」の詩は、魯の僖公をほめたたえたものである。僖公はよく始祖伯禽の定めた法に従い、倹約して費用を足らせ、寛大に民を愛し、農業に努めて穀物を重んじ、馬は遠い郊外の野に放って牧した。魯の人々は僖公を尊び、そこで季孫行父が周の朝廷に願い出て許しを受け、史官の克がこの頌を作ったのである。 肥えてたくましい雄馬が、遠い郊外の野にいる。その肥えた馬には、股の白い黒馬がいて、黄と白の馬がいて、真っ黒な馬がいて、赤みのある黄色の馬がいる。車を引けば力強く進む。公の思いは限りなく、馬はなんとすばらしいことか。 肥えてたくましい雄馬が、遠い郊外の野にいる。その肥えた馬には、白と黒の混じった馬がいて、黄と白の混じった馬がいて、赤い馬がいて、青黒いまだらの馬がいる。車を引けば力強く進む。公の思いは果てしなく、馬はなんと才に富んでいることか。 肥えてたくましい雄馬が、遠い郊外の野にいる。その肥えた馬には、銭形のまだらの馬がいて、白に黒いたてがみの馬がいて、赤に黒いたてがみの馬がいて、黒に白いたてがみの馬がいる。車を引けば絶え間なく進む。公の思いは飽くことなく、馬はなんと奮い立つことか。 肥えてたくましい雄馬が、遠い郊外の野にいる。その肥えた馬には、浅黒と白の混じった馬がいて、赤と白の混じった馬がいて、すねの白い馬がいて、両目の周りの白い馬がいる。車を引けば力強く進む。公の思いは邪なところがなく、馬はなんとよく駆けることか。
解説
この章句が説くこと
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