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呻吟語 / 外篇・治道・民の父母

《詩》云:「樂只君子,民之父母。」又曰:「豈弟君子,民之父母。」君子觀於《詩》而知為政之道矣。

新字:《詩》云:「楽只君子,民之父母。」又曰:「豈弟君子,民之父母。」君子観於《詩》而知為政之道矣。

書き下し

『詩』に云ふ、「樂しき君子は、民の父母」と。又た曰く、「豈弟の君子は、民の父母」と。君子は『詩』に觀て、政を為すの道を知るなり。

現代語訳

詩経に言う、楽しい君子は民の父母である、と。また言う、和らぎ楽しむ君子は民の父母である、と。君子は詩を見て、政治を行う道を知ります。

解説

詩経の二句を並べ、どちらも君子を民の父母と呼ぶ前に、楽しい、和らぎ楽しむと形容していることに注目します。厳しさでも威厳でもなく、和やかさが父母たる条件として置かれているわけです。前に出てきた、父母が赤子に向ける気持ちが長たる道理だという段と組になっており、こちらは経文から同じ結論を引き出しています。

この章句が説くこと

詩経豈弟父母和やか条件

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