詩経 / 周頌・閔予小子之什・良耜
《良耜》,秋報社稷也。 畟畟良耜,俶載南畝。播厥百穀,實函斯活。或來瞻女,載筐及筥。其饟伊黍,其笠伊糾。其鎛斯趙,以薅荼蓼。荼蓼朽止,黍稷茂止。穫之挃挃,積之栗栗。其崇如墉,其比如櫛,以開百室。百室盈止,婦子寧止。殺時犉牡,有捄其角。以似以續,續古之人。
新字:《良耜》,秋報社稷也。 畟畟良耜,俶載南畝。播厥百穀,実函斯活。或来瞻女,載筐及筥。其饟伊黍,其笠伊糾。其鎛斯趙,以薅荼蓼。荼蓼朽止,黍稷茂止。穫之挃挃,積之栗栗。其崇如墉,其比如櫛,以開百室。百室盈止,婦子寧止。殺時犉牡,有捄其角。以似以続,続古之人。
書き下し
良耜(りょうし)は、秋に社稷(しゃしょく)に報ずるなり。 畟畟(しょくしょく)たる良耜、俶(はじ)めて南畝に載(こと)す。厥(そ)の百穀を播けば、実に函(ふく)みて斯(ここ)に活く。或いは来りて女(なんじ)を瞻(み)る、筐(きょう)と筥(きょ)とを載(も)つ。其の饟(しょう)は伊(こ)れ黍(きび)、其の笠は伊れ糾(きゅう)。其の鎛(はく)斯(ここ)に趙(さ)し、以て荼蓼(とりょう)を薅(くさぎ)る。荼蓼朽ち、黍稷(しょしょく)茂る。これを穫(か)ること挃挃(ちつちつ)たり、これを積むこと栗栗(りつりつ)たり。其の崇(たか)きこと墉(かき)の如く、其の比(なら)ぶこと櫛(くし)の如し、以て百室を開く。百室盈(み)ち、婦子寧(やす)し。時(こ)の犉牡(じゅんぼ)を殺す、捄(きゅう)たる有り其の角。以て似(つ)ぎ以て続け、古(いにしえ)の人に続かん。
現代語訳
「良耜」の詩は、秋に土地と穀物の神に収穫を感謝して報いる祭りの歌である。 鋭く土に食い込むよい鋤で、南向きの畑を耕し始める。さまざまな穀物の種をまけば、種は命を含んで芽吹き生きてゆく。田で働くおまえを見に来る者がいる、四角い籠と丸い籠を手に持って。運んでくる食べ物はきびの飯、かぶる笠は草で編んだもの。鍬で土を掘り起こし、野あざみや蓼を取り除く。取り除いた草は朽ちて肥やしとなり、きびやあわがよく茂る。刈り取る鎌の音はざくざくと響き、積み上げた束はぎっしりと詰まる。その高さは土塀のようで、並ぶさまは櫛の歯のようにびっしりとしている。こうして多くの家々の倉を開いてしまい込む。多くの家々は満ちあふれ、妻も子も安らかに暮らす。この唇の黒い黄色の雄牛を犠牲とする、その角は長く曲がっている。こうして祭りを受け継ぎ続け、昔の人々の営みに続いていこう。
解説
この章句が説くこと
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