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詩経 / 国風・曹風・鳲鳩

《鳲鳩》,刺不壹也。在位無君子,用心之不壹也。 鳲鳩在桑,其子七兮。淑人君子,其儀一兮。其儀一兮,心如結兮。 鳲鳩在桑,其子在梅。淑人君子,其帶伊絲。其帶伊絲,其弁伊騏。 鳲鳩在桑,其子在棘。淑人君子,其儀不忒。其儀不忒,正是四國。 鳲鳩在桑,其子在榛。淑人君子,正是國人。正是國人,胡不萬年。

新字:《鳲鳩》,刺不壱也。在位無君子,用心之不壱也。 鳲鳩在桑,其子七兮。淑人君子,其儀一兮。其儀一兮,心如結兮。 鳲鳩在桑,其子在梅。淑人君子,其帯伊糸。其帯伊糸,其弁伊騏。 鳲鳩在桑,其子在棘。淑人君子,其儀不忒。其儀不忒,正是四国。 鳲鳩在桑,其子在榛。淑人君子,正是国人。正是国人,胡不万年。

書き下し

鳲鳩(しきゅう)は、壱(いつ)ならざるを刺るなり。位に在るもの君子無く、心を用うること壱ならざるなり。 鳲鳩桑に在り、其の子七つ。淑人(しゅくじん)君子、其の儀一なり。其の儀一なり、心結ぶが如し。 鳲鳩桑に在り、其の子梅に在り。淑人君子、其の帯は伊(こ)れ糸。其の帯は伊れ糸、其の弁(べん)は伊れ騏(き)。 鳲鳩桑に在り、其の子棘(いばら)に在り。淑人君子、其の儀忒(たが)わず。其の儀忒わず、是の四国を正す。 鳲鳩桑に在り、其の子榛(はしばみ)に在り。淑人君子、是の国人を正す。是の国人を正す、胡(なん)ぞ万年ならざらん。

現代語訳

「鳲鳩」の詩は、心が一つに定まらないことを非難したものである。位にある者の中に君子がおらず、心の用い方が一定していなかったのである。 かっこうが桑の木にいる、その雛は七羽。よき君子は、その振る舞いが一つにそろっている。その振る舞いが一つにそろい、心は固く結ばれたようにゆるがない。 かっこうが桑の木にいる、その雛は梅の木にいる。よき君子は、その帯を白い絹糸で作る。その帯は白い絹糸、その冠は青黒い鹿の皮。 かっこうが桑の木にいる、その雛はいばらにいる。よき君子は、その振る舞いに違いがない。その振る舞いに違いがなく、四方の国々の手本となって正す。 かっこうが桑の木にいる、その雛ははしばみにいる。よき君子は、この国の人々を正す。この国の人々を正す、どうして万年も長らえずにいようか。

解説

かっこう(鳲鳩)は七羽の雛を分け隔てなく育てるとされ、古い注は、朝は上の雛から、夕べは下の雛から餌を与えて平等にすると説いた。この詩はその姿を歌い起こしに、振る舞いが一貫して変わらない君子をたたえる。毛詩序は、位にある者に君子がおらず心が一定しないことを刺った詩と読み、あるべき君子の姿を示して今の者を刺ったと解する。朱熹は素直に君子を美めた詩と読む。「其の儀忒わず、是の四国を正す」の句は、『大学』が家を斉えて国を治めることを説く章で引き、父子兄弟の手本となってこそ民がそれに倣う、と述べている。上に立つ者が人によって態度を変えないことが、人を正す力の源になる。子に等しく接する親鳥の姿は、部下や家族に向き合う姿勢を考えるよい鏡である。

この章句が説くこと

詩経曹君子一貫大学

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