詩経 / 国風・唐風・杕杜
《杕杜》,刺時也。君不能親其宗族,骨肉離散,獨居而無兄弟,將為沃所并爾。 有杕之杜,其葉湑湑。獨行踽踽,豈無他人?不如我同父。嗟行之人,胡不比焉?人無兄弟,胡不佽焉? 有杕之杜,其葉菁菁。獨行睘睘,豈無他人?不如我同姓。嗟行之人,胡不比焉?人無兄弟,胡不佽焉?
新字:《杕杜》,刺時也。君不能親其宗族,骨肉離散,独居而無兄弟,将為沃所并爾。 有杕之杜,其葉湑湑。独行踽踽,豈無他人?不如我同父。嗟行之人,胡不比焉?人無兄弟,胡不佽焉? 有杕之杜,其葉菁菁。独行睘睘,豈無他人?不如我同姓。嗟行之人,胡不比焉?人無兄弟,胡不佽焉?
書き下し
杕杜(ていと)は、時を刺るなり。君其の宗族に親しむこと能わず、骨肉離散し、独居して兄弟無く、将に沃の并(あわ)す所と為らんとするのみ。 杕(てい)たる杜(やまなし)有り、其の葉湑湑(しょしょ)たり。独り行きて踽踽(くく)たり。豈に他人無からんや、我が同父に如かず。嗟(ああ)行くの人、胡(なん)ぞ比(した)しまざる。人兄弟無し、胡ぞ佽(たす)けざる。 杕たる杜有り、其の葉菁菁(せいせい)たり。独り行きて睘睘(けいけい)たり。豈に他人無からんや、我が同姓に如かず。嗟行くの人、胡ぞ比しまざる。人兄弟無し、胡ぞ佽けざる。
現代語訳
「杕杜」の詩は、当時の世をそしったものである。君主が一族に親しむことができず、骨肉の者が離れ散り、君主は兄弟もなく孤立して、やがて曲沃(きょくよく)に併合されようとしていたことをいう。 ぽつんと一本立つやまなしの木、その葉はよく茂っている。わたしはひとりぼっちでとぼとぼと歩く。ほかに人がいないわけではないが、同じ父を持つ兄弟には及ばない。ああ、道行く人よ、どうして親しんでくれないのか。兄弟のいないこの身を、どうして助けてくれないのか。 ぽつんと一本立つやまなしの木、その葉は青々と茂っている。わたしはひとりぼっちで心細く歩く。ほかに人がいないわけではないが、同じ姓の一族には及ばない。ああ、道行く人よ、どうして親しんでくれないのか。兄弟のいないこの身を、どうして助けてくれないのか。
解説
この章句が説くこと
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