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史記 / 蘇秦列伝

求說周顯王。顯王左右素習知蘇秦,皆少之。弗信。

新字:求説周顕王。顕王左右素習知蘇秦,皆少之。弗信。

書き下し

周の顕王に説かんことを求む。顕王の左右素より蘇秦を習知し、皆之を少とす。信ぜず。

現代語訳

(蘇秦は)周の顕王に遊説しようとした。しかし顕王の側近たちは、以前から蘇秦のことをよく知っていたので、皆彼を軽んじた。王も信用しなかった。

解説

戦国時代の縦横家、蘇秦が世に出る前の挫折の場面です。蘇秦は各地を遊説して成果なく故郷に帰り、家族に嘲笑されたのを機に、太公望の兵法書とされる『陰符』を読み込んで、人の心を動かす術を磨きました。満を持して最初に目指したのが、地元洛陽にいる周の顕王でした。ところが顕王の側近は昔の蘇秦を知っていたため、誰も相手にせず、王も信用しません。地元の人ほど昔の姿を覚えていて、成長を認めにくいのです。この後、蘇秦は秦、趙と巡り、燕で初めて用いられ、やがて六国の宰相を兼ねる合従の立役者となります。近しい相手ほど過去のイメージで判断してしまう、また自分も過去のイメージで評価されてしまう、ということを考えさせる短い一節です。

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