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司馬法 / 天子之義

天子之義,必純取灋天地,而觀於先聖。士庶之義,必奉於父母,而正於君長。

新字:天子之義,必純取灋天地,而観於先聖。士庶之義,必奉於父母,而正於君長。

書き下し

天子の義は、必ず純(もっぱ)ら法を天地に取りて、先聖に観る。士庶の義は、必ず父母に奉じて、君長に正す。

現代語訳

天子の義(なすべき道)は、必ずひたすら天地に法をとり、昔の聖人に照らして学ぶことである。士や庶民の義は、必ず父母に仕え、主君や長上によって正されることである。

解説

天子之義篇の冒頭で、身分に応じて何を拠りどころとするかを定めている。天子は天地を手本とし、先の聖人の事績に照らして自らを律する。士や庶民は父母に仕え、君主や上役によって行いを正される。上に立つ者ほど、仰ぐべき手本が人ではなく天地や歴史へと大きくなる並べ方が興味深い。この後に、明君がいても士をあらかじめ教えなければ用いることはできない、という句が続き、篇全体が教化から軍の運用へと展開していく。儒家の孝や礼と重なる内容だが、司馬法はそれを軍を動かす前提として置く点が特徴である。リーダーには、自分より上の人に褒められるかではなく、もっと大きな基準で自分を測る姿勢が求められるということでもある。

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