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三十六計 / 第四套 混戰計・第廿三計・遠交近攻

形禁勢格,利從近取,害以遠隔。上火下澤。 【按語】混戰之局,縱橫捭闔之中,各自取利。遠不可攻,而可以利相結;近者交之,反使變生肘腋。范睢之謀,為地理之定則,其理甚明。

新字:形禁勢格,利従近取,害以遠隔。上火下沢。 【按語】混戦之局,縦横捭闔之中,各自取利。遠不可攻,而可以利相結;近者交之,反使変生肘腋。范睢之謀,為地理之定則,其理甚明。

書き下し

形禁じ勢い格まるときは、利は近きより取り、害は遠きを以て隔つ。上は火、下は沢なり。 【按語】混戦の局は、縦横捭闔の中に、各自利を取る。遠きは攻むべからずして、利を以て相結ぶべし。近き者は之を交えば、反って変を肘腋に生ぜしむ。范雎の謀は、地理の定則為り、其の理甚だ明らかなり。

現代語訳

形勢が妨げられ、勢いが阻まれているときは、利益は近いところから取り、害は遠くとの隔たりに任せる。上に火、下に沢という卦の形です。 【按語】混戦の局面では、縦横に駆け引きをする中で、各自が利益を取ろうとします。遠い相手は攻められないので、利益によって結ぶのがよく、近い相手とは交わりを結ぶと、かえって身辺に変事が起こります。范雎の策は、地理上の定則であり、その理はたいへん明らかです。

解説

遠くの国と手を結んで、近くの国を攻める。この計はそう言っています。距離が離れた相手は攻めにくく、近くの相手は攻めやすい上に、領土を接している以上、いずれ利害が衝突します。そこで遠い相手とは利益で結び、近い相手を一つずつ取っていく、という地理に基づいた戦略です。按語が挙げる范雎は、戦国時代に秦の昭王へこの策を説いた人物として知られます。仕事に置き換えると、直接競合しない業界や地域の企業と提携しつつ、自社と市場が重なる近い相手との競争に資源を集中する、という読み方ができます。ただし、遠い相手との関係も永続するとは限らず、状況が変われば敵にも味方にもなります。

この章句が説くこと

遠交近攻范雎地理提携近い相手利益

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