三十六計 / 第三套 攻戰計・第十三計・打草驚蛇
疑以叩實,察而后動;復者,陰之媒也。 【按語】敵力不露,陰謀深沉,未可輕進,應遍揮其鋒。兵書云:「軍旁有險阻、潢井、葭葦、山林、翳薈者,必謹復索之,此伏奸所藏也。」
新字:疑以叩実,察而后動;復者,陰之媒也。 【按語】敵力不露,陰謀深沈,未可軽進,応遍揮其鋒。兵書云:「軍旁有険阻、潢井、葭葦、山林、翳薈者,必謹復索之,此伏奸所蔵也。」
書き下し
疑ひて以て實を叩き、察して後に動く。復なる者は陰の媒なり。 【按語】敵力露はれず、陰謀深沈なれば、未だ輕しく進むべからず。應に遍く其の鋒を揮ふべし。兵書に云ふ、「軍の旁に險阻、潢井、葭葦、山林、翳薈有る者は、必ず謹みて之を復索せよ。此れ伏奸の藏るる所なり」と。
現代語訳
疑わしいと思えば、実際のところを確かめ、よく調べてから動く。重ねて調べることは、隠れた陰を引き出す仲立ちとなる。 【按語】敵の力が表に現れず、企みが奥深く隠れているときは、軽々しく進んではいけません。まず広く探りを入れて、その鋒先を試すべきです。兵書にはこうあります。「軍の近くに険しい地形、水たまり、葦の茂み、山林、草木の生い茂る所がある場合は、必ず慎重に何度も捜索せよ。そこは伏兵や間者が隠れる場所だからである」と。
解説
第十三計「打草驚蛇」は、草を打って蛇を驚かせ、隠れているものを出させる計です。計語は、疑わしければ実際を確かめ、調べてから動くことを求めます。按語も、敵が見えず企みが深いときは軽々しく進まず、あちこち探りを入れよと言い、兵書の、伏兵の潜みやすい地形を繰り返し捜索するという教えを引きます。仕事では、新規の事業や取引先の裏事情が見えないとき、小さな試験的な動きや聞き取りで反応を見るという形で読めます。反対に、まだ準備の整わない段階で相手にこちらの意図を知らせてしまう失敗への戒めとしても受け取れ。
この章句が説くこと
打草驚蛇疑叩実復索伏奸探り
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