三字経 / 『三字経』九族の連なりと十義
高曾祖,父而身,身而子,子而孫, 自子孫,至曾玄,乃九族,人之倫。 父子恩,夫婦從,兄則友,弟則恭, 長則惠,幼則順,君則敬,臣則忠, 此十義,人所同。
新字:高曽祖,父而身,身而子,子而孫, 自子孫,至曽玄,乃九族,人之倫。 父子恩,夫婦従,兄則友,弟則恭, 長則恵,幼則順,君則敬,臣則忠, 此十義,人所同。
書き下し
高・曾・祖、父にして身、身にして子、子にして孫、 子孫より曾・玄に至るは、乃ち九族、人の倫なり。 父子は恩あり、夫婦は従い、兄は則ち友にして、弟は則ち恭に、 長は則ち恵みて、幼は則ち順い、君は則ち敬し、臣は則ち忠なり。 此れ十義、人の同じくする所なり。
現代語訳
高祖父、曾祖父、祖父、父、そして自分。自分から子、孫、さらに曾孫、玄孫へ。 これが九族で、人の続きゆく秩序です。 父子には恩愛があり、夫婦は従い合い、兄は友愛を持ち、弟は恭しく、 年長者は思いやり、年少者は従い、君は敬い、臣は忠を尽くします。 これが十義で、人がみな共有する道です。
解説
血縁の九族と、関係ごとの十の義務をまとめた節です。上は高祖父から下は玄孫まで、自分を中心に世代の連なりを一つの流れとして示します。夫婦に従を求める点などは当時の身分や性別の見方が表れていますが、兄は友、弟は恭、年長は恵、年少は順というように、双方向に徳を求める構造が特徴です。組織でも、上の者には恵みを、下の者には従う側の役割を、それぞれ求めるという均衡の取り方は参考になります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
九族十義倫友恭恵順
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