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論衡 / 『論衡』論死篇第六十二・計算で鬼の存在を疑う

計今人之數不若死者多、如人死輒為鬼、則道路之上、一步一鬼也。人且死見鬼、宜見數百千萬、滿堂盈廷、填塞巷路、不宜徒見一兩人也。

新字:計今人之数不若死者多、如人死輒為鬼、則道路之上、一歩一鬼也。人且死見鬼、宜見数百千万、満堂盈廷、填塞巷路、不宜徒見一両人也。

書き下し

今の人の数を計るに、死者の多きに若かず。如し人死して輒ち鬼と為らば、則ち道路の上、一歩に一鬼ならん。人且に死せんとして鬼を見るに、宜しく数百千万を見、堂に満ち廷に盈ち、巷路に填塞すべし。宜しく徒だ一両人を見るのみなるべからず。

現代語訳

今生きている人の数は、死んだ人の数に及びません。もし人が死ぬたびに鬼になるのなら、道ばたでは一歩ごとに鬼がいることになります。人が死にそうなときに鬼を見るとしても、何百何千万もが堂に満ち庭にあふれ、巷や道をふさぐほど見えるはずで、わずか一人二人を見るだけで済むはずがありません。

解説

王充は、霊が見えたという話を感情でなく数の計算で確かめます。通説を鵜呑みにせず、その説が正しければ何が起こるはずかを展開して、現実と突き合わせる方法です。『論衡』は後漢の王充が俗説を実証で批判した書で、この帰結を数えてみる手口はその典型です。職場でも、うまくいくと皆が言う施策を、全社でやったら何人が何時間かかるかと数えれば、実態が見えてきます。話の筋の良さより、数字を当ててみる習慣を示してくれます。
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この章句が説くこと

論死帰結計算検証鬼実証

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