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驢鞍橋 / 卷中

做工夫。要中正勤挺不近人情。師云はく、是れ自己を守るの位也。

書き下し

工夫を做すは、中正勤挺にして人情に近づかざらんことを要す。師云はく、是れ自己を守るの位也。

現代語訳

工夫をするには、偏らず正しく、たゆまず勤めて、人情に流されないようにしなければならない。師は言われた。「これは自己を守る段階である」。

解説

『博山禅警語』の短い一句に、正三が一言だけ評を加えた条である。人情に近づかないとは、周りの目や付き合いに引きずられて工夫が緩むのを防ぐことを言う。正三はこれを「自己を守る位」と位置づけ、修行のある段階で必要な構えとして認めている。裏を返せば、それは最終の境地ではなく、守りの段階にすぎないという含みもあろう。大事な仕事に打ち込む時期には、あえて付き合いを断って自分を守ることも必要だと教えている。

この章句が説くこと

工夫人情中正自己修行段階

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