礼記 / 射義
故男子生,桑弧蓬矢六,以射天地四方。天地四方者,男子之所有事也。故必先有志於其所有事,然後敢用穀也。飯食之謂也。 射者,仁之道也。射求正諸己,己正而後發,發而不中,則不怨勝己者,反求諸己而已矣。孔子曰:「君子無所爭,必也射乎!揖讓而升,下而飲,其爭也君子。」
新字:故男子生,桑弧蓬矢六,以射天地四方。天地四方者,男子之所有事也。故必先有志於其所有事,然後敢用穀也。飯食之謂也。 射者,仁之道也。射求正諸己,己正而後発,発而不中,則不怨勝己者,反求諸己而已矣。孔子曰:「君子無所争,必也射乎!揖譲而升,下而飲,其争也君子。」
書き下し
故に男子生まるれば、桑弧(そうこ)蓬矢(ほうし)六もて、以て天地四方を射る。天地四方なる者は、男子の事有る所なり。故に必ず先ず其の事有る所に志有りて、然る後に敢えて穀を用うるなり。飯食(はんし)の謂なり。 射は、仁の道なり。射は正しきを己に求め、己正しくして而る後に発す。発して中らざれば、則ち己に勝つ者を怨みず、反りてこれを己に求むるのみ。孔子曰く、「君子は争う所無し。必ずや射か。揖譲して升り、下りて飲む。其の争いや君子なり」と。
現代語訳
だから男子が生まれると、桑の木の弓と蓬(よもぎ)の茎の矢六本で、天と地と四方に向かって射る。天地四方は、男子がやがて事をなすべき場所だからである。だから必ずまず自分が事をなすべき場所に志を向けさせ、そうしてから初めて穀物を用いて子に食べさせる。これは飯を食べさせることをいうのである。 射は仁の道である。射は正しさを自分自身に求め、自分が正しくなってから矢を放つ。放って当たらなくても、自分に勝った者を怨まず、振り返って原因を自分に求めるだけである。孔子はいった。「君子は人と争うことがない。あるとすれば射であろうか。会釈し譲り合って堂に上り、射終えて降りてから罰杯を飲む。その争いは君子らしいものである」。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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