礼記 / 雑記下
國禁哭,則止朝夕之奠。即位自因也。 童子哭不偯,不踴,不杖,不菲,不廬。 孔子曰:「伯母、叔母,疏衰,踴不絕地。姑姊妹之大功,踴絕於地。如知此者,由文矣哉!由文矣哉!」
新字:国禁哭,則止朝夕之奠。即位自因也。 童子哭不偯,不踴,不杖,不菲,不廬。 孔子曰:「伯母、叔母,疏衰,踴不絶地。姑姊妹之大功,踴絶於地。如知此者,由文矣哉!由文矣哉!」
書き下し
国、哭を禁ずれば、則ち朝夕の奠を止む。位に即くは自ら因る。 童子の哭は偯(い)せず、踊せず、杖つかず、菲(ひ)せず、廬せず。 孔子曰く、「伯母・叔母は、疏衰にして、踊するに地を絶たず。姑・姉妹の大功は、踊するに地を絶つ。如し此れを知る者は、文に由るかな、文に由るかな」と。
現代語訳
国で大きな祭祀のために哭することが禁じられているときは、朝夕に殯の前で哭するのをやめる。ただし供え物を供えて位置に着くことは、いつもどおりに行う。 子どもが哭するときは、声を長く引かず、踊もせず、杖もつかず、草履も履かず、倚廬(いろ)にも住まない。 孔子はいった。「伯母・叔母の喪は、疏衰(斉衰)の重い服を着るが、踊のときに足が地から離れるほどには跳ばない。姑(おば)・姉妹の喪は大功の軽い服であるが、踊のときには足が地から離れるほど跳ぶ。このわけがわかる者は、礼の文(かたち)を用いることのできる者である。礼の文を用いることのできる者である」。
解説
三つの定めを並べた段で、中心は孔子の言葉である。伯母・叔母の喪は斉衰という重い服を着るのに踊は控えめで、姑・姉妹の喪は大功という軽い服なのに踊は地を離れるほど激しい。鄭玄は、伯母・叔母は義による関係であり、姑・姉妹は骨肉だからだと注している。伯母・叔母は父の兄弟の妻として嫁いできた人で、血のつながりはないが、父の兄弟に準じて重い服を着る。服の重さと悲しみの深さが必ずしも一致しないことを礼は知っており、その違いがわかる者こそ礼の文を用いる者だと孔子は讃える。童子が偯せず踊せず杖つかないのも、鄭玄によれば、未成人は礼を備えることができないからである。形式上の続柄と実際の心の近さとの違いを見分けることは、今の家族の弔いにおいても大切な感覚である。
この章句が説くこと
礼記雑記孔子踊礼文
関連する章句
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礼記・雑記上三年の練冠有りて、則ち大功の麻を以てこれに易う。唯だ杖・屨は易えず。父母の喪有りて、尚お功衰(こうさい)なるに、兄弟の殤に附すれば則ち練冠す。殤に附するには、陽童某甫と称し、名いわず、神なればなり。凡そ異居して、始めて兄弟の喪を聞けば、唯だ哭を以て対うるも、可なり。その始めの麻は、散帯絰(さんたいてつ)す。未だ麻を服せずして奔喪し、主人の未だ絰を成さざるに及べば、疏き者は、主人と皆これを成し、親しき者は、その麻帯絰の日数を終う。主妾の喪には、則ち自ら祔し、練祥に至りては、皆その子をしてこれを主らしむ。その殯・祭は、正室に於いてせず。君は僕妾を撫せず。女君死すれば、則ち妾は女君の党の為に服す。女君を摂すれば、則ち先の女君の党の為に服さず。
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礼記・雑記上兄弟の喪を聞けば、大功以上は、喪者の郷を見て哭す。兄弟の送葬に適(ゆ)きて及ばず、主人に道に遇えば、則ち遂にこれ墓に之く。凡そ兄弟の喪を主るは、疏しと雖も亦たこれを虞す。 凡そ喪服未だ畢らざるに、吊する者有れば、則ち位を為して哭拝踊す。大夫の大夫を哭するは、弁絰(べんてつ)す。大夫殯に与(あずか)るも、亦た弁絰す。大夫、私喪の葛有りて、則ちその兄弟の軽喪に於いては、則ち弁絰す。
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孔子家語・曲禮子夏問子夏、孔子に問いて曰く、「君の母と妻との喪に居るは、之を如何にせん」と。孔子曰く、「居処言語飲食衎爾として喪所に於てす、則ち其の服に称うのみ」と。「敢えて問う、伯母の喪は、之を如何にせん」と。孔子曰く、「伯母叔母は、疏衰期にして踴地を絶たず、姑姊妹の大功は踴地に絶す、此を知る者の若きは、文に由るかな」と。
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礼記・雑記下妻は叔父母に視(なぞら)え、姑・姉妹は兄弟に視え、長・中・下の殤は成人に視う。 親の喪は外より除き、兄弟の喪は内より除く。 君の母と妻とに視えては、これを兄弟に比す。顔色に発する者は、亦た飲食せざるなり。 喪を免(まぬか)るるの外、道路を行きて、似たるを見ては目瞿(く)し、名を聞きては心瞿す。死を吊し疾を問うに、顔色戚容必ず以て人に異なる有るなり。此くの如くにして後に以て三年の喪に服すべし。その余は則ち直道にしてこれを行う、是なり。
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礼記・雑記下卒哭して諱(い)む。王父母・兄弟・世父・叔父・姑・姉妹。子は父と諱を同じくす。母の諱は、宮中に諱む。妻の諱は、諸(これ)をその側に挙げず。従祖昆弟と名を同じくすれば則ち諱む。 喪を以て冠する者は、三年の喪と雖も、可なり。既に次(じ)に冠して、入りて哭踊すること、三たびする者三たび、乃ち出づ。
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礼記・雑記下凡そ祭喪に侍する者は、賓に薦を祭るを告げて食わず。 子貢、喪を問う。子曰く、「敬を上と為し、哀これに次ぎ、瘠(せき)を下と為す。顔色はその情に称(かな)い、戚容はその服に称う」と。兄弟の喪を請い問う。子曰く、「兄弟の喪は、則ち書策に存す」と。君子は人の喪を奪わず、亦た喪を奪うべからざるなり。
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