導師導古典を学びたいすべての人に

礼記 / 雑記下

凡侍祭喪者,告賓祭薦而不食。 子貢問喪,子曰:「敬為上,哀次之,瘠為下。顏色稱其情;戚容稱其服。」請問兄弟之喪,子曰:「兄弟之喪,則存乎書策矣。」君子不奪人之喪,亦不可奪喪也。

新字:凡侍祭喪者,告賓祭薦而不食。 子貢問喪,子曰:「敬為上,哀次之,瘠為下。顔色称其情;戚容称其服。」請問兄弟之喪,子曰:「兄弟之喪,則存乎書策矣。」君子不奪人之喪,亦不可奪喪也。

書き下し

凡そ祭喪に侍する者は、賓に薦を祭るを告げて食わず。 子貢、喪を問う。子曰く、「敬を上と為し、哀これに次ぎ、瘠(せき)を下と為す。顔色はその情に称(かな)い、戚容はその服に称う」と。兄弟の喪を請い問う。子曰く、「兄弟の喪は、則ち書策に存す」と。君子は人の喪を奪わず、亦た喪を奪うべからざるなり。

現代語訳

およそ喪の祭で賓客の世話をする者は、賓客に供え物を祭るよう促すが、賓客にそれを食べさせることはしない。 子貢が喪の心得を尋ねた。孔子はいった。「敬いつつしむことが第一で、悲しみがそれに次ぎ、痩せ衰えることは最も下である。顔色はその心の悲しみにふさわしく、憂いの表情は着ている喪服の重さにふさわしくあるべきだ」。子貢が重ねて兄弟の喪について尋ねると、孔子はいった。「兄弟の喪のことは、書物に書かれているとおりである」。君子は他人が喪に服するのを妨げず、また自分の喪をおろそかにしてはならない。

解説

子貢の問いに孔子が喪の心得を答えた段である。「敬を上と為し、哀これに次ぎ、瘠を下と為す」は、喪においてまずつつしみ、次に悲しみ、身を痩せ細らせることは最も下だという。喪は悲しみが本であるはずだが、鄭玄は、あえて敬を上とするのは当時の人々が敬を欠いていたからだと注する。顔色は心の情に、憂いの表情は服の重さにふさわしくあれ、という言葉は、内と外とを一致させることを求めている。兄弟の喪については書物のとおりとだけ答えるのは、鄭玄によれば、軽い喪は定めどおり行えば足り、父母の喪の悲しみの姿は書物に載せきれないからだという。最後の一文を孔穎達は、人の喪を妨げないのは恕、自分の喪をおろそかにしないのは礼と説く。弔いで大げさに悲しみを演じることより、静かなつつしみを大切にしたい。

この章句が説くこと

礼記雑記子貢敬喪

関連する章句

古典の入門書『人生の教科書』の表紙

人生の答えは、ぜんぶ古典に書いてあった。

古典の入門書『人生の教科書』(PDF)と、師導の全機能1か月がセットで700円。二十四の悩みに、論語・老子・孫子から徒然草・五輪書までが答えます。

本の中身を見る
古典の入門書『人生の教科書』(PDF)+師導1か月=700円 本を見る