礼記 / 大伝
服術有六:一曰親親,二曰尊尊,三曰名,四曰出入,五曰長幼,六曰從服。 從服有六:有屬從,有徒從,有從有服而無服,有從無服而有服,有從重而輕,有從輕而重。自仁率親,等而上之,至于祖,名曰輕。自義率祖,順而下之,至于禰,名曰重。一輕一重,其義然也。
新字:服術有六:一曰親親,二曰尊尊,三曰名,四曰出入,五曰長幼,六曰従服。 従服有六:有属従,有徒従,有従有服而無服,有従無服而有服,有従重而軽,有従軽而重。自仁率親,等而上之,至于祖,名曰軽。自義率祖,順而下之,至于祢,名曰重。一軽一重,其義然也。
書き下し
服術に六有り。一に曰く親を親しむ、二に曰く尊を尊ぶ、三に曰く名、四に曰く出入、五に曰く長幼、六に曰く従服。 従服に六有り。属従有り、徒従有り、従うに服有りて服無き有り、従うに服無くして服有る有り、従うに重くして軽き有り、従うに軽くして重き有り。仁より親を率(したが)え、等して之を上し、祖に至るを、名づけて軽と曰う。義より祖を率え、順いて之を下し、禰(でい)に至るを、名づけて重と曰う。一は軽く一は重き、其の義然るなり。
現代語訳
喪服を定める原理は六つある。第一は親しい者を親しむこと、第二は尊い者を尊ぶこと、第三は呼び名(嫁いで来た女性を母・婦と呼ぶ関係)、第四は女子が嫁いで出たか家に留まるか、第五は成人か未成年か、第六は人に従って服することである。 人に従って服する従服にも六つある。血縁によって従う属従、血縁なしに従う徒従、従う相手には服があっても自分には服がないもの、従う相手には服がなくても自分には服があるもの、従う相手の服は重いのに自分は軽いもの、従う相手の服は軽いのに自分は重いものである。仁すなわち親愛の情から親をたどって、段階を追って上にさかのぼり、祖に至るにつれて、服は軽くなる。義すなわち尊ぶ筋道から祖をたどって、順に下って父に至るにつれて、服は重くなる。一方では軽く、一方では重くなるのは、その道理がそうさせるのである。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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礼記・服問伝に曰く、「軽きに従いて重き有り」と。公子の妻、其の皇姑(こうこ)の為にす。「重きに従いて軽き有り」と。妻の父母の為にす。「服無きに従いて服有り」と。公子の妻、公子の外兄弟の為にす。「服有るに従いて服無し」と。公子、其の妻の父母の為にす。伝に曰く、「母出(い)だされたるときは、則ち継母の党の為に服す。母死したるときは、則ち其の母の党の為に服す」と。其の母の党の為に服すれば、則ち継母の党の為に服せず。
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礼記・喪服小記従服する者は、従う所亡すれば則ち已む。属従する者は、従う所没すと雖も服す。妾、女君に従いて出づれば、則ち女君の子の為に服せず。礼に、王たらざれば禘せず。世子は妻の父母を降さず。其の妻の為にするや、大夫の適子と同じ。父士為(た)りて、子天子諸侯為れば、則ち祭るに天子諸侯を以てし、其の尸は服するに士の服を以てす。父天子諸侯為りて、子士為れば、祭るに士を以てし、其の尸は服するに士の服を以てす。婦喪に当たりて出づれば、則ち之を除く。父母の喪の為に、未だ練せずして出づれば、則ち三年。既に練して出づれば、則ち已む。未だ練せずして反れば、則ち期(き)。既に練して反れば、則ち之を遂ぐ。
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礼記・喪服四制礼、斬衰の喪は、唯(い)して対えず。斉衰の喪は、対えて言わず。大功の喪は、言いて議せず。緦(し)・小功の喪は、議して楽に及ばず。 父母の喪は、衰冠・縄纓(じょうえい)・菅屨(かんく)し、三日にして粥を食し、三月にして沐し、期十三月にして練冠し、三年にして祥す。比(ころ)に茲(こ)の三節を終うる者は、仁者は以て其の愛を観るべく、知者は以て其の理を観るべく、強者は以て其の志を観るべし。礼以てこれを治め、義以てこれを正す。孝子・弟弟(ていてい)・貞婦、皆得て察すべし。
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礼記・喪服小記斬衰(ざんさい)は、括髪(かっぱつ)するに麻を以てす。母の為には、括髪するに麻を以てし、免(べん)するに布を以てす。斉衰(しさい)は、悪笄(あくけい)以て喪を終う。男子は冠して婦人は笄(けい)し、男子は免して婦人は髽(さ)す。其の義は、男子の為には則ち免し、婦人の為には則ち髽す。苴杖(しょじょう)は竹なり、削杖は桐なり。祖父卒して、而る後に祖母の後たる者は三年。父母の為に、長子は稽顙(けいそう)す。大夫之を弔すれば、緦(し)と雖も必ず稽顙す。婦人は夫と長子との為に稽顙し、其の余は則ち否らず。男主は必ず同姓をして、婦主は必ず異姓をしてす。父の後たる者は出母の為に服無し。親を親しむこと、三を以て五と為し、五を以て九と為す。上殺し、下殺し、旁殺して、親畢(おわ)る。王者は其の祖の自りて出づる所を禘(てい)し、其の祖を以て之に配して、四廟を立つ。庶子王たるも、亦之の如くす。別子(べっし)を祖と為し、別を継ぐを宗と為し、禰(でい)を継ぐ者を小宗と為す。五世にして之を遷すの宗有り、其の高祖を継ぐ者なり。是の故に、祖は上に遷り、宗は下に易(か)わる。祖を尊ぶ故に宗を敬す、宗を敬するは祖禰を尊ぶ所以なり。庶子の祖を祭らざるは、其の宗を明らかにするなり。庶子の長子の為に斬せざるは、祖と禰とを継がざるが故なり。庶子は殤(しょう)と後無き者とを祭らず、殤と後無き者とは祖に従いて祔食(ふしょく)す。庶子の禰を祭らざるは、其の宗を明らかにするなり。親を親しみ尊を尊び長を長とし、男女の別有るは、人道の大なる者なり。
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礼記・喪服四制其の恩厚き者は、其の服重し。故に父の為に斬衰(ざんさい)三年なるは、恩を以て制する者なり。門内の治は、恩、義を揜(おお)い、門外の治は、義、恩を断つ。父に事うるに資(と)りて以て君に事えて、敬同じ。貴を貴び尊を尊ぶは、義の大なる者なり。故に君の為にも亦斬衰三年なるは、義を以て制する者なり。
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礼記・喪服小記婦は祖姑に祔す。祖姑に三人有れば、則ち親しき者に祔す。其の妻大夫たりて卒し、而る後に其の夫大夫たらずして、其の妻に祔すれば則ち牲を易えず。妻卒して後に夫大夫と為りて、其の妻に祔すれば、則ち大夫の牲を以てす。父の後たる者は、出母の為に服無し。服無しとは、喪する者は祭らざるが故なり。婦人の主と為らずして杖つく者は、姑在せば夫の為に杖つき、母は長子の為に削杖す。女子子(じょしし)室に在りて父母の為にするに、其の喪を主る者杖つかざれば、則ち子一人杖つく。
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