新書 / 六術
人之戚屬,以六爲法。人有六親,六親始曰父;父有二子,二子爲昆弟;昆弟又有子,子從父而昆弟,故爲從父昆弟;從父昆弟又有子,子從祖而昆弟,故爲從祖昆弟;從祖昆弟又有子,子從曾祖而昆弟,故爲從曾祖昆弟;從曾祖昆弟又有子,子爲族兄弟,備於六,此之謂六親。親之始於一人,世世別離,分爲六親。親戚非六則失本末之度,是故六爲制而止矣。六親有次,不可相踰,相踰則宗族擾亂,不能相親。是故先王設爲昭穆三廟以禁其亂。何爲三廟?上室爲昭,中室爲穆,下室爲孫嗣令子。各以其次,上下更居;三廟以別,親疏有制。喪服稱親疏以爲重輕,親者重,疏者輕,故復有麤衰、齊衰、大紅、細紅、緦麻,備六,各服其所當服。夫服則有殊,此先王之所以禁亂也。
新字:人之戚属,以六為法。人有六親,六親始曰父;父有二子,二子為昆弟;昆弟又有子,子従父而昆弟,故為従父昆弟;従父昆弟又有子,子従祖而昆弟,故為従祖昆弟;従祖昆弟又有子,子従曽祖而昆弟,故為従曽祖昆弟;従曽祖昆弟又有子,子為族兄弟,備於六,此之謂六親。親之始於一人,世世別離,分為六親。親戚非六則失本末之度,是故六為制而止矣。六親有次,不可相踰,相踰則宗族擾乱,不能相親。是故先王設為昭穆三廟以禁其乱。何為三廟?上室為昭,中室為穆,下室為孫嗣令子。各以其次,上下更居;三廟以別,親疏有制。喪服称親疏以為重軽,親者重,疏者軽,故復有麤衰、斉衰、大紅、細紅、緦麻,備六,各服其所当服。夫服則有殊,此先王之所以禁乱也。
書き下し
人の戚属は、六を以て法と為す。人に六親有り、六親は父より始まる。父に二子有り、二子を昆弟と為す。昆弟又子有り、子は父に従いて昆弟たり、故に従父昆弟と為す。従父昆弟又子有り、子は祖に従いて昆弟たり、故に従祖昆弟と為す。従祖昆弟又子有り、子は曾祖に従いて昆弟たり、故に従曾祖昆弟と為す。従曾祖昆弟又子有り、子を族兄弟と為し、六に備わる。此れを之れ六親と謂う。親の始めは一人にして、世世別れ離れ、分かれて六親と為る。親戚六に非ざれば則ち本末の度を失う。是の故に六を制と為して止む。六親に次有り、相踰ゆ可からず。相踰ゆれば則ち宗族擾乱し、相親しむこと能わず。是の故に先王昭穆三廟を設けて以て其の乱を禁ず。何をか三廟と為す。上室を昭と為し、中室を穆と為し、下室を孫嗣令子と為す。各おの其の次を以てし、上下更ごも居る。三廟以て別ち、親疏に制有り。喪服は親疏に称いて以て重軽を為し、親しき者は重く、疏き者は軽し。故に復た麤衰・斉衰・大紅・細紅・緦麻有り、六に備わり、各おの其の当に服する所に服す。夫れ服は則ち殊なる有り。此れ先王の乱を禁ずる所以なり。
現代語訳
人の親族は、六を基準としています。人には六親があり、六親は父から始まります。父に二人の子があれば、二人の子は兄弟です。兄弟にさらに子があれば、その子は父を通じて兄弟の関係にあるので、従父昆弟といいます。従父昆弟にさらに子があれば、その子は祖父を通じて兄弟の関係なので、従祖昆弟といいます。従祖昆弟にさらに子があれば、その子は曾祖父を通じて兄弟の関係なので、従曾祖昆弟といいます。従曾祖昆弟にさらに子があれば、その子を族兄弟といい、ここで六に備わります。これを六親といいます。親族のはじまりは一人であり、代を重ねるごとに別れ離れて、分かれて六親となります。親族が六でなければ、本末の度合いを失います。だから六を限りとして止めるのです。六親には順序があり、互いに越えてはなりません。越えれば一族が乱れ、互いに親しむことができません。そのため先王は昭穆の三廟を設けて、その乱れを禁じました。三廟とは何か。上の室を昭、中の室を穆、下の室を孫の嗣子とします。それぞれ順序に従い、上下が交代して居ます。三廟によって区別し、親疏に制度があります。喪服は親疏に応じて重い軽いを決め、親しい者は重く、遠い者は軽くします。そのため、麤衰・斉衰・大紅・細紅・緦麻という種類があり、六に備わって、それぞれ当然着るべき喪服を着ます。服にはこのような違いがあります。これが先王が乱れを禁じた理由です。
解説
この章句が説くこと
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礼記・大伝服術に六有り。一に曰く親を親しむ、二に曰く尊を尊ぶ、三に曰く名、四に曰く出入、五に曰く長幼、六に曰く従服。 従服に六有り。属従有り、徒従有り、従うに服有りて服無き有り、従うに服無くして服有る有り、従うに重くして軽き有り、従うに軽くして重き有り。仁より親を率(したが)え、等して之を上し、祖に至るを、名づけて軽と曰う。義より祖を率え、順いて之を下し、禰(でい)に至るを、名づけて重と曰う。一は軽く一は重き、其の義然るなり。
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礼記・祭統夫れ祭に昭穆(しょうぼく)有り。昭穆は、父子・遠近・長幼・親疏の序を別ちて乱るること無き所以なり。是の故に、大廟に事有れば、則ち群昭群穆咸(み)な在りてその倫を失わず。此れをこれ親疏の殺と謂う。 古者(いにしえ)明君は、徳有るに爵して功有るに禄す。必ず爵禄を大廟に賜う。敢えて専らにせざるを示すなり。故に祭の日、一献して、君降りて阼階(そかい)の南に立つ。南郷(なんきょう)し、命ぜらるる所は北面し、史、君の右由り策を執りてこれに命ず。再拝稽首し、書を受けて以て帰り、而してその廟に舎奠(せきてん)す。此れ爵賞の施しなり。
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『新書』六術数度の道は、六を以て法と為す。数は少なきに加わり、度は居に出づ。数度の始めは微細に始まる。有形の物は、毫より細きは莫し。是の故に一毫を立てて以て度の始めと為し、十毫を髪と為し、十髪を釐と為し、十釐を分と為し、十分を寸と為し、十寸を尺と為し、六に備わる。故に先王以て天下の事用と為す。事の六を以て法と為す者は、勝げて数う可からず。此の言う所の六は、事を効すの尺なり。尽く六を以て度と為す者は、六理と謂う。陰陽の六節と謂う可く、天地の法と謂う可く、人の六行と謂う可し。
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『顔氏家訓』兄弟夫れ人民有りて而る後に夫婦有り、夫婦有りて而る後に父子有り、父子有りて而る後に兄弟有り。一家の親は、此の三のみ。茲より以往、九族に至るまで、皆三親に本づく。故に人倫において重き者なり、篤くせざるべからず。兄弟とは、形を分かち気を連ぬるの人なり。其の幼きに方りてや、父母左に提げ右に挈き、前襟後裾、食すれば則ち案を同じくし、衣れば則ち服を伝え、学べば則ち業を連ね、游べば則ち方を共にす。悖乱の人有りと雖も、相い愛せざる能わざるなり。其の壮なるに及びてや、各おの其の妻を妻とし、各おの其の子を子とす。篤厚の人有りと雖も、少しく衰えざる能わざるなり。
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