礼記 / 礼器
一獻質,三獻文,五獻察,七獻神。 大饗,其王事與?三牲、魚、腊,四海九州之美味也,籩、豆之薦,四時之和氣也。內金,示和也。束帛加璧,尊德也。龜為前列,先知也。金次之,見情也。丹、漆、絲、纊、竹、箭,與眾共財也。其餘無常貨,各以其國之所有,則致遠物也。其出也,《肆夏》而送之,蓋重禮也。
新字:一献質,三献文,五献察,七献神。 大饗,其王事与?三牲、魚、腊,四海九州之美味也,籩、豆之薦,四時之和気也。内金,示和也。束帛加璧,尊徳也。亀為前列,先知也。金次之,見情也。丹、漆、糸、纊、竹、箭,与衆共財也。其余無常貨,各以其国之所有,則致遠物也。其出也,《肆夏》而送之,蓋重礼也。
書き下し
一献は質、三献は文、五献は察、七献は神。 大饗は、其れ王の事か。三牲・魚・腊(せき)は、四海九州の美味なり。籩・豆の薦は、四時の和気なり。金を内(い)るるは、和を示すなり。束帛に璧を加うるは、徳を尊ぶなり。亀を前列と為すは、知を先にするなり。金之に次ぐは、情を見(しめ)すなり。丹・漆・糸・纊(こう)・竹・箭は、衆と財を共にするなり。其の余は常の貨無く、各々其の国の有る所を以てす。則ち遠物を致すなり。其の出づるや、肆夏(しか)して之を送る。蓋し礼を重んずるなり。
現代語訳
一献の祭りは質朴であり、三献の祭りは文飾があり、五献の祭りは明らかに整い、七献の祭りは神妙である。 大饗(諸侯の貢ぎ物を受けて祖先を祭る大祭)は、まさに王者の事業であろう。牛・羊・豚の三牲、魚、干し肉は、四海九州の美味である。籩や豆に盛った供え物は、四季の調和した気の産物である。諸侯が金を献じるのは、和合を示すためである。束ねた絹に璧(へき、円形の玉)を添えるのは、徳を尊ぶためである。亀甲を最前列に置くのは、先を知る知恵を第一とするためである。金をその次に置くのは、真情を示すためである。丹砂・漆・絹糸・綿・竹・矢竹は、人々と財を共にするためである。そのほかの品には定まった貢ぎ物はなく、それぞれの国の産物を献じる。これは遠方の物を招き寄せることである。饗宴が終わって賓客が出るときには、『肆夏』(しか、送迎の楽曲)を奏でて見送る。これは礼を重んじるからである。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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礼記・礼器喪祭の用、賓客の交わりは、義なり。 羔(こう)・豚にして祭りて、百官皆足り、大牢にして祭りて、必ずしも余り有らず。此れを之れ称と謂うなり。諸侯は亀を以て宝と為し、圭を以て瑞と為す。家は亀を宝とせず、圭を蔵せず、台門せず。称有るを言うなり。 礼に、多きを以て貴しと為す者有り。天子は七廟、諸侯は五、大夫は三、士は一。天子の豆は二十有六、諸公は十有六、諸侯は十有二、上大夫は八、下大夫は六。諸侯は七介・七牢、大夫は五介・五牢。天子の席は五重、諸侯の席は三重、大夫は再重。天子崩ずれば、七月にして葬り、五重八翣(そう)。諸侯は五月にして葬り、三重六翣。大夫は三月にして葬り、再重四翣。此れ多きを以て貴しと為すなり。
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礼記・礼器少なきを以て貴しと為す者有り。天子は介無し。天を祭るに特牲(とくせい)。天子諸侯に適けば、諸侯膳するに犢(とく)を以てす。諸侯相朝するに、灌(かん)するに鬱鬯(うっちょう)を用い、籩・豆の薦(せん)無し。大夫の聘礼には脯(ほ)・醢(かい)を以てす。天子は一食、諸侯は再、大夫士は三、食力は数無し。大路は繁纓(はんえい)一就、次路は繁纓七就。圭・璋は特にし、琥(こ)・璜(こう)は爵す。鬼神の祭は単席。諸侯朝を視るに、大夫は特にし、士は之を旅(りょ)にす。此れ少なきを以て貴しと為すなり。
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礼記・礼器大を以て貴しと為す者有り。宮室の量、器皿の度、棺椁(かんかく)の厚さ、丘封の大いさ。此れ大を以て貴しと為すなり。 小を以て貴しと為す者有り。宗廟の祭に、貴き者は献ずるに爵を以てし、賤しき者は献ずるに散(さん)を以てす。尊き者は觶(し)を挙げ、卑しき者は角を挙ぐ。五献の尊は、門外には缶(ふ)、門内には壺、君の尊は瓦甒(がぶ)。此れ小を以て貴しと為すなり。
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礼記・曲礼下大饗(たいきょう)には卜を問わず、富を饒(ゆた)かにせず。 凡そ摰(し)は、天子は鬯(ちょう)、諸侯は圭、卿は羔(こう)、大夫は雁、士は雉、庶人の摰は匹(ひつ)なり。童子は摰を委(お)きて退く。野外・軍中には摰無し、纓(えい)・拾(しょう)・矢を以てして可なり。婦人の摰は、椇(く)・榛(しん)・脯(ほ)・脩(しゅう)・棗(なつめ)・栗なり。 女を天子に納るるには「百姓に備う」と曰い、国君には「酒漿に備う」と曰い、大夫には「埽灑(そうさい)に備う」と曰う。
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礼記・礼器周は尸を坐せしめ、侑(ゆう)を詔(つ)ぐること武(む)方なり。其の礼も亦た然り、其の道は一なり。夏は尸を立てて祭を卒う。殷は尸を坐せしむ。周は旅酬(りょしゅう)六尸。曾子曰く、「周の礼は其れ猶お醵(きょ)のごときか」と。 君子曰く、「礼の人情に近き者は、其の至れる者に非ざるなり。郊は血、大饗は腥(せい)、三献は爓(せん)、一献は孰(じゅく)」と。是の故に君子の礼に於けるや、作りて其の情を致すに非ざるなり。此れ由りて始まる有るなり。是の故に七介以て相見ゆるなり、然らざれば則ち已(はなは)だ愨(かく)なり。三辞三譲して至る、然らざれば則ち已だ蹙(せま)し。故に魯人将に上帝に事有らんとすれば、必ず先ず頖宮(はんきゅう)に事有り。晋人将に河に事有らんとすれば、必ず先ず悪池(こだ)に事有り。斉人将に泰山に事有らんとすれば、必ず先ず配林に事有り。三月繋(つな)ぎ、七日戒め、三日宿す。慎みの至りなり。
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礼記・王制天子・諸侯は、因国(いんこく)の其の地に在りて主後無き者を祭る。 天子は犆礿(とくやく)し、祫禘(こうてい)し、祫嘗し、祫烝す。諸侯は礿すれば則ち禘せず、禘すれば則ち嘗せず、嘗すれば則ち烝せず、烝すれば則ち礿せず。諸侯の礿は犆、禘は一たびは犆し一たびは祫し、嘗は祫し、烝は祫す。 天子の社稷は皆大牢(たいろう)、諸侯の社稷は皆少牢(しょうろう)。大夫・士の宗廟の祭は、田有れば則ち祭り、田無ければ則ち薦む。庶人は春に韭(にら)を薦め、夏に麦を薦め、秋に黍(きび)を薦め、冬に稲を薦む。韭は卵を以てし、麦は魚を以てし、黍は豚を以てし、稲は鴈(がん)を以てす。天地を祭るの牛は角繭栗(けんりつ)、宗廟の牛は角握(あく)、賓客の牛は角尺。諸侯は故無くして牛を殺さず、大夫は故無くして羊を殺さず、士は故無くして犬豕(けんし)を殺さず、庶人は故無くして珍を食らわず。
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