礼記 / 月令
天子乃與公、卿、大夫共飭國典,論時令,以待來歲之宜。 乃命大史次諸侯之列,賦之犧牲,以共皇天、上帝、社稷之饗。乃命同姓之邦共寢廟之芻豢。命宰歷卿大夫至于庶民土田之數,而賦犧牲,以共山林名川之祀。凡在天下九州之民者,無不咸獻其力,以共皇天、上帝、社稷、寢廟、山林、名川之祀。
新字:天子乃与公、卿、大夫共飭国典,論時令,以待来歳之宜。 乃命大史次諸侯之列,賦之犠牲,以共皇天、上帝、社稷之饗。乃命同姓之邦共寝廟之芻豢。命宰歴卿大夫至于庶民土田之数,而賦犠牲,以共山林名川之祀。凡在天下九州之民者,無不咸献其力,以共皇天、上帝、社稷、寝廟、山林、名川之祀。
書き下し
天子乃ち公・卿・大夫と共に国典を飭(ととの)え、時令を論じ、以て来歳の宜しきを待つ。 乃ち大史(たいし)に命じて諸侯の列を次(つい)で、之に犠牲を賦し、以て皇天・上帝・社稷の饗に共せしむ。乃ち同姓の邦に命じて寝廟の芻豢(すうかん)を共せしむ。宰に命じて卿大夫より庶民に至るまでの土田の数を歴(しる)し、而して犠牲を賦し、以て山林名川の祀に共せしむ。凡そ天下九州の民に在る者は、咸(ことごと)く其の力を献じ、以て皇天・上帝・社稷・寝廟・山林・名川の祀に共せざるは無し。
現代語訳
天子はそこで、公・卿・大夫とともに国の法典を整え、季節ごとの政令について論じ合い、来たるべき年にふさわしい施策に備える。 そこで大史(たいし、暦と記録をつかさどる官)に命じて、諸侯を国の大小の順に並べ、それぞれに犠牲を割り当てて、皇天・上帝・社稷(しゃしょく、土地と穀物の神)の祭りに供えさせる。また同姓の国々に命じて、宗廟に供える牛羊や豚犬を出させる。宰(さい、財政をつかさどる官)に命じて、卿大夫から庶民に至るまでの田地の広さを記録させ、それに応じて犠牲を割り当て、山林や名高い川の祭りに供えさせる。およそ天下九州に住む民は、誰もがみなその力を差し出して、皇天・上帝・社稷・宗廟・山林・名川の祭りに供えないものはない。
解説
この章句が説くこと
関連する章句
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呂氏春秋・仲春⑦是の月や、祀に犠牲を用いず、圭璧、更に皮幣を用う。
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呂氏春秋・仲秋③是の月や、乃ち宰祝に命じて、犠牲を巡行せしむ。全具を視、芻豢を案じ、肥瘠を瞻、物色を察し、必ず比類して、大小を量り、長短を視、皆度に中らしむ。五つの者備に當りて、上帝其れ享く。天子乃ち儺して、佐疾を禦ぎ、以て秋氣を通ず。犬を以て麻を嘗め、先づ寢廟を祭る。
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呂氏春秋・季夏③是の月や、四監大夫をして百縣の秩芻を合わせ、以て犧牲を養わしむ。民をして咸其の力を出ださせること無からしめ、以て皇天上帝・名山大川・四方の神に供し、以て宗廟社稷の靈を祀り、民の為に福を祈る。
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『玉勝間』十四の巻 牛を殺して漢神を祭りし事続紀に、延暦十年九月、伊勢・尾張・近江・美濃・若狭・越前・紀伊等の国の百姓の、牛を殺して用いて漢神を祭るを断つと見えたる、漢神は、いかなる神にか有りけむ。書紀皇極天皇の元年にも、祝部どもの教えしによりて、牛馬を殺して、社々の神を祭りて、雨を祈りしこと見えたり。牛馬を殺して、神を祭れるは、もろこしの俗にならえると、谷川の士清も云えりき。
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『墨子』明鬼下今、無鬼を執る者曰く、意うに親の利に忠ならずして、孝子を害するを為さんか、と。子墨子曰く、古今の鬼を為すは、他に非ざるなり。天鬼有り、亦た山川鬼神なる者有り、亦た人、死して鬼と為る者有り。今、子の其の父に先んじて死し、弟の其の兄に先んじて死する者有り。意うに死すること然りと雖も、然り而して天下の陳物、曰く、先に生まるる者は先に死す、と。是くの若くんば、則ち先に死する者は父に非ざれば則ち母、兄に非ざれば而ち姒なり。今、潔く酒醴粢盛を為りて、以て敬み慎みて祭祀す。若し鬼神をして誠に有らしめば、是れ其の父母姒兄を得て之に飲食せしむるなり。豈に厚利に非ざらんや。
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