礼記 / 月令
天子居總章左个,乘戎路,駕白駱,載白旂,衣白衣,服白玉,食麻與犬,其器廉以深。 是月也,以立秋。先立秋三日,大史謁之天子曰:「某日立秋,盛德在金。」天子乃齊。立秋之日,天子親帥三公、九卿、諸侯、大夫以迎秋於西郊。還反,賞軍帥、武人於朝。天子乃命將帥選士厲兵,簡練桀俊,專任有功,以征不義。詰誅暴慢,以明好惡,順彼遠方。是月也,命有司脩法制,繕囹圄,具桎梏,禁止姦,慎罪邪,務搏執。命理瞻傷、察創、視折、審斷,決獄訟,必端平。戮有罪,嚴斷刑。天地始肅,不可以贏。是月也,農乃登穀。天子嘗新,先薦寢廟。命百官始收斂,完隄坊,謹壅塞,以備水潦。脩宮室,坏牆垣,補城郭。是月也,毋以封諸侯,立大官。毋以割地,行大使,出大幣。
新字:天子居総章左个,乗戎路,駕白駱,載白旂,衣白衣,服白玉,食麻与犬,其器廉以深。 是月也,以立秋。先立秋三日,大史謁之天子曰:「某日立秋,盛徳在金。」天子乃斉。立秋之日,天子親帥三公、九卿、諸侯、大夫以迎秋於西郊。還反,賞軍帥、武人於朝。天子乃命将帥選士厲兵,簡練桀俊,専任有功,以征不義。詰誅暴慢,以明好悪,順彼遠方。是月也,命有司脩法制,繕囹圄,具桎梏,禁止姦,慎罪邪,務搏執。命理瞻傷、察創、視折、審断,決獄訟,必端平。戮有罪,厳断刑。天地始粛,不可以贏。是月也,農乃登穀。天子嘗新,先薦寝廟。命百官始収斂,完堤坊,謹壅塞,以備水潦。脩宮室,坏牆垣,補城郭。是月也,毋以封諸侯,立大官。毋以割地,行大使,出大幣。
書き下し
天子は総章(そうしょう)の左个に居り、戎路(じゅうろ)に乗り、白駱(はくらく)に駕し、白旂を載せ、白衣を衣、白玉を服び、麻と犬とを食らい、其の器は廉(かど)ありて以て深し。 是の月や、以て秋を立つ。立秋に先だつこと三日、大史之を天子に謁げて曰く、「某日立秋なり、盛徳は金に在り」と。天子乃ち斉す。立秋の日、天子親ら三公・九卿・諸侯・大夫を帥いて以て秋を西郊に迎う。還り反りて、軍帥・武人を朝に賞す。天子乃ち将帥に命じて士を選び兵を厲(と)ぎ、桀俊を簡練し、有功に専任し、以て不義を征せしむ。暴慢を詰誅(きっちゅう)し、以て好悪を明らかにし、彼の遠方を順わしむ。是の月や、有司に命じて法制を脩め、囹圄を繕い、桎梏を具え、姦を禁止し、罪邪を慎み、搏執(はくしつ)に務めしむ。理に命じて傷を瞻(み)、創を察し、折を視、断を審らかにし、獄訟を決するに、必ず端平ならしむ。有罪を戮し、刑を断ずるを厳にす。天地始めて粛(しゅく)す、以て贏(えい)すべからず。是の月や、農乃ち穀を登らせ、天子新を嘗み、先ず寝廟に薦む。百官に命じて始めて収斂し、隄坊(ていぼう)を完くし、壅塞(ようそく)を謹み、以て水潦に備えしむ。宮室を脩め、牆垣(しょうえん)を坏(つちか)い、城郭を補う。是の月や、以て諸侯を封じ、大官を立つること毋かれ。以て地を割き、大使を行い、大幣を出だすこと毋かれ。
現代語訳
天子は明堂の西の堂である総章の、南寄りの脇室(左个)に住まう。戎路(兵車)に乗り、白駱(白毛で黒いたてがみの馬)に引かせ、白い旗を立て、白い衣を着て、白い玉を帯びる。麻の実と犬の肉を食べ、器は角ばって深いものを用いる。 この月に立秋を迎える。立秋の三日前に、大史が天子に「某日が立秋であります。盛んな徳は金にあります」と申し上げる。天子はそこで斎戒する。立秋の日には、天子みずから三公・九卿・諸侯・大夫を率いて、西の郊外で秋を迎える祭りを行う。帰ってくると、軍の将帥や武人を朝廷で褒賞する。天子はそこで将帥に命じて、兵士を選び武器を研がせ、才知の優れた者を選りすぐって鍛え、功績のある者に任務をまかせ、道に背く者を征伐させる。乱暴で傲慢な者を問いただして誅し、善と悪への態度をはっきり示し、遠方の者を従わせる。この月、役人に命じて法令を整え、牢獄を修繕し、手かせ足かせを備え、悪事を禁じ、罪や邪悪を慎重に取り締まり、犯人の捕縛に努めさせる。獄官(理)に命じて、傷を見、切り傷を調べ、骨折を確かめ、切断を詳しく調べさせ、訴訟を裁くときには必ず公正にさせる。罪ある者を処刑し、刑の決定を厳正にする。天地の気が引き締まりはじめるときであり、緩めて放置してはならない。この月、農民は穀物を収穫し、天子は新穀を味わい、まず寝廟に供える。百官に命じて取り入れを始めさせ、堤防を完全にし、水のふさがる所に気を配り、長雨の水に備えさせる。宮殿を修理し、垣根に土を盛り、城郭を補修する。この月には、諸侯を封じたり、高官を任命したりしてはならない。土地を割いて与えたり、大規模な使節を送ったり、多額の贈り物を出したりしてはならない。
解説
この章句が説くこと
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