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礼記 / 月令

是月也,天氣下降,地氣上騰,天地和同,草木萌動。王命布農事,命田舍東郊,皆脩封疆,審端徑術。善相丘陵、阪險、原隰土地所宜,五穀所殖,以教道民,必躬親之。田事既飭,先定準直,農乃不惑。

新字:是月也,天気下降,地気上騰,天地和同,草木萌動。王命布農事,命田舎東郊,皆脩封疆,審端径術。善相丘陵、阪険、原隰土地所宜,五穀所殖,以教道民,必躬親之。田事既飭,先定準直,農乃不惑。

書き下し

是の月や、天気下降し、地気上騰し、天地和同して、草木萌動す。王命じて農事を布き、田(でん)に命じて東郊に舎(やど)らしめ、皆封疆(ほうきょう)を脩め、径術(けいじゅつ)を審端せしむ。善く丘陵・阪険(はんけん)・原隰(げんしゅう)の土地の宜しき所、五穀の殖(う)うる所を相(み)て、以て民を教道し、必ず躬ら之に親しむ。田事既に飭(ととの)い、先ず準直を定むれば、農乃ち惑わず。

現代語訳

この月、天の気は降り、地の気は昇り、天と地の気がやわらぎ合わさって、草木が芽吹き動き出す。王は命じて農事の始まりを告げ、田官(農事を監督する役人)に命じて東の郊外に宿営させ、田地の境界を修め、あぜ道や用水路の筋をはっきり正させる。丘陵・坂や険しい所・平原や湿地など、それぞれの土地が何に適し、五穀のどれを植えるのがよいかをよく見定めて、民に教え導き、必ず役人みずからが現場に出向いて行う。田の仕事の準備がととのい、まず区画の基準となる縄や線を定めておけば、農民は迷うことがない。

解説

孟春に農事の始まりを告げる段である。天の気が降り地の気が昇って、天地がやわらぎ合うという陰陽の説明は、春に草木が萌え出る理由を天地の交わりとして捉えている。王はこの時に農事を布告し、農官を東の郊外に出して、田の境界やあぜ道・用水路を正させる。さらに丘陵・坂・平地・湿地など土地の性質を見きわめ、それぞれに合う作物を民に教えることを求め、しかも役人自身が現場に出向くよう命じている。最後の「先ず準直を定むれば、農乃ち惑わず」は、仕事の前に基準をはっきり定めておけば、現場の者が迷わずに働けるという道理を述べたものである。仕事の段取りと基準づくりを先に済ませておくことが、働く人の迷いと無駄を減らすのである。

この章句が説くこと

礼記月令農事基準現場

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