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礼記 / 王制

凡居民,量地以制邑,度地以居民。地、邑、民居,必參相得也。無曠土,無游民,食節事時,民咸安其居,樂事勸功,尊君親上,然後興學。

新字:凡居民,量地以制邑,度地以居民。地、邑、民居,必参相得也。無曠土,無游民,食節事時,民咸安其居,楽事勧功,尊君親上,然後興学。

書き下し

凡そ民を居くには、地を量りて以て邑を制し、地を度りて以て民を居く。地・邑・民居、必ず参(まじ)えて相得しむるなり。曠土(こうど)無く、游民無く、食節(せつ)あり事時あれば、民咸(みな)其の居に安んじ、事を楽しみ功に勧み、君を尊び上に親しむ。然る後に学を興す。

現代語訳

およそ民を住まわせるには、土地の広さを量って邑(まち)の大きさを決め、土地を測って民を住まわせる。土地と邑と民の住まいの三つが、互いに釣り合って足りるようにしなければならない。耕されずに放置された土地がなく、働かずにぶらぶらしている民がなく、食べ物には節度があり、仕事は時節にかなっていれば、民はみなその住まいに安んじ、仕事を楽しんで功を励み、君主を尊び上の者に親しむ。そうなってはじめて、学校を興して教えを始める。

解説

民の住まいと生業を整えることが、教育に先立つと説く段である。土地・邑・民の住まいの三つを釣り合わせ、鄭玄はこれを「得は猶お足るのごときなり」と注して、互いに足りる状態を指すとする。放置された土地も、職のない民もなく、食に節度があり仕事が時節にかなえば、民は住まいに安んじ、仕事を楽しみ、上に親しむ。そのうえではじめて学校を興すという順序が、この段の眼目である。鄭玄は、ここでいう学とは小学と大学を建てることだと注する。『論語』子路篇で、民がすでに多くなったのを見た孔子が、冉有に「これを富まさん」と答え、富んだ後には「これを教えん」と答えたのと同じ順序であり、『孟子』梁恵王上の「恒産無くして恒心有る者は、惟士のみ能くすと為す」にも通じる。暮らしの足場が揺らいでいる人に教えを説いても届かない。社員教育や地域の学びの場を考えるときも、まず生活と仕事の土台が整っているかを見ることから始めたい。

この章句が説くこと

礼記王制民生教育恒産

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