礼記 / 王制
天子將出征,類乎上帝,宜乎社,造乎禰,禡於所征之地。受命於祖,受成於學。出征,執有罪,反,釋奠于學,以訊馘告。 天子諸侯無事則歲三田。一為乾豆,二為賓客,三為充君之庖。無事而不田,曰不敬;田不以禮,曰暴天物。天子不合圍,諸侯不掩群。天子殺則下大綏,諸侯殺則下小綏,大夫殺則止佐車。佐車止,則百姓田獵。獺祭魚,然後虞人入澤梁。豺祭獸,然後田獵。鳩化為鷹,然後設罻羅。草木零落,然後入山林。昆蟲未蟄,不以火田。不麛,不卵,不殺胎,不殀夭,不覆巢。
新字:天子将出征,類乎上帝,宜乎社,造乎祢,禡於所征之地。受命於祖,受成於学。出征,執有罪,反,釈奠于学,以訊馘告。 天子諸侯無事則歳三田。一為乾豆,二為賓客,三為充君之庖。無事而不田,曰不敬;田不以礼,曰暴天物。天子不合囲,諸侯不掩群。天子殺則下大綏,諸侯殺則下小綏,大夫殺則止佐車。佐車止,則百姓田猟。獺祭魚,然後虞人入沢梁。豺祭獣,然後田猟。鳩化為鷹,然後設罻羅。草木零落,然後入山林。昆虫未蟄,不以火田。不麛,不卵,不殺胎,不殀夭,不覆巣。
書き下し
天子将に出征せんとするや、上帝に類し、社に宜し、禰に造し、征する所の地に禡(ば)す。命を祖に受け、成を学に受く。出征して有罪を執え、反りて学に釈奠(せきてん)し、訊馘(じんかく)を以て告ぐ。 天子・諸侯、事無ければ則ち歳に三たび田(かり)す。一は乾豆(かんとう)の為、二は賓客の為、三は君の庖(ほう)に充つる為なり。事無くして田せざるを不敬と曰い、田して礼を以てせざるを天物を暴(そこな)うと曰う。天子は囲みを合せず、諸侯は群を掩(おお)わず。天子殺せば則ち大綏(たいずい)を下し、諸侯殺せば則ち小綏を下し、大夫殺せば則ち佐車を止む。佐車止まれば、則ち百姓田猟す。獺(かわうそ)魚を祭りて、然る後に虞人(ぐじん)沢梁に入る。豺(さい)獣を祭りて、然る後に田猟す。鳩化して鷹と為りて、然る後に罻羅(いら)を設く。草木零落して、然る後に山林に入る。昆虫未だ蟄(ちっ)せざれば、火を以て田せず。麛(べい)せず、卵せず、胎を殺さず、夭(よう)を殀(よう)せず、巣を覆さず。
現代語訳
天子が出征するときには、上帝に類の祭り、社に宜の祭り、禰に造の祭りを行い、征討する土地で禡(ば、軍の祭り)を行う。祖廟で出陣の命を受け、学校で作戦を定める。出征して罪ある者を捕らえ、帰還すると学校で釈奠(せきてん、先師を祀る祭り)を行い、捕虜と討ち取った敵の左耳をもって戦果を報告する。 天子や諸侯は、戦のない年には一年に三度狩りをする。一つは獲物を乾し肉にして祭りの豆(たかつき)に盛るため、二つは賓客をもてなすため、三つは君主の厨房を満たすためである。戦がないのに狩りをしないのは不敬といい、狩りをしても礼に従わないのは天の恵みを損なうという。天子は獲物を四方から囲い込まず、諸侯は群れごと一網打尽にしない。天子が獲物を仕留めると大綏(たいずい、大旗)を下ろし、諸侯が仕留めると小綏を下ろし、大夫が仕留めると獲物を追い立てる佐車を止める。佐車が止まると、民も狩りをしてよい。獺(かわうそ)が捕った魚を並べて祭る時節になってはじめて、虞人(ぐじん、山沢を司る役人)は沢の魚梁(やな)に入る。豺(やまいぬ)が獣を並べて祭る時節になってはじめて狩りをする。鳩が鷹に変わる時節になってはじめて鳥網を張る。草木が枯れ落ちてはじめて山林に入って木を伐る。虫がまだ冬ごもりしないうちは、野に火を放って狩りをしない。子鹿を捕らず、卵を取らず、孕んだ獣を殺さず、幼い獣を殺さず、巣を覆さない。
解説
この章句が説くこと
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