礼記 / 王制
天子之縣內,方百里之國九,七十里之國二十有一,五十里之國六十有三,凡九十三國;名山大澤不以朌,其餘以祿士,以為間田。 凡九州,千七百七十三國。天子之元士,諸侯之附庸不與。
新字:天子之県内,方百里之国九,七十里之国二十有一,五十里之国六十有三,凡九十三国;名山大沢不以朌,其余以禄士,以為間田。 凡九州,千七百七十三国。天子之元士,諸侯之附庸不与。
書き下し
天子の県内は、方百里の国九、七十里の国二十有一、五十里の国六十有三、凡そ九十三国。名山大沢は以て朌(わか)たず、其の余は以て士に禄し、以て間田と為す。 凡そ九州、千七百七十三国。天子の元士、諸侯の附庸は与(あずか)らず。
現代語訳
天子の直轄領である県内(畿内)には、方百里の国を九、方七十里の国を二十一、方五十里の国を六十三置き、合わせて九十三国とする。名山や大沢は分け与えず、残りの土地は士に禄として与えたり、間田(予備の土地)としたりする。 九州全体では、千七百七十三国となる。天子の元士の禄地と、諸侯に付属する附庸は、この数には入れない。
解説
天子の直轄領である県内の国の数と、天下全体の国の数を定めた段である。鄭玄は、県内とは夏の時代に天子の居る州の名で、殷や周ではこれを畿と呼んだと注する。県内の大国九のうち三つは三公の禄地、三つは引退した三公に並べて与える分、残る三つは王の子弟を封ずるために取っておくと説き、次国・小国の数も同じ考え方で割り振る。八州の千六百八十国に県内の九十三国を加えると、千七百七十三国になる。鄭玄はさらに、『春秋左氏伝』に禹が塗山に諸侯を会したとき玉帛を執る者が万国あったとあるのを引き、夏の末に夷狄が侵入して国が併合され、殷の湯王が方三千里の天下を改めてこの数の国を建てたのだと説明する。整いすぎた数字は現実の記録というより、天下をこう配分すべきだという理念の設計図として読むのがよい。理想の図面を描いてから現実との差を測る、という手順は今の計画づくりにも通じる。
この章句が説くこと
礼記王制畿内封建設計
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